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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
魔法学校編
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魔闘大会開幕

魔闘大会当日がやってきた

学校から少し離れた場所にある闘技場の観客席には、満席になるほどの観客で溢れかえっていた



『わぁ~こんなにたくさんの人が見に来るんだねぇ。本当にお祭りみたい』

『会場の外には露店が出てるみたいだからあとで見にいきましょ……ってもう食べてるし』

『ふぇ?こっちまでいい匂いが漂ってきたから気になって買ってきちゃった。食べる?』

『もうすぐ開会式が行われるんだからいいわよ』



開会式の時間がやって来ると会場に在籍している生徒全員が観客に見守られながら整列する



『この学校ってこんなに生徒がいたんだねぇ』

『上の学年になると学校にいない日の方が多いこともあるらしいしこうして全学年が揃うのはこの大会の時位かもね』



全員が整列し終えると、闘技場最上部の方から女性の声が聞こえてきた



『皆様、大変長らくお待たせしました!ただいまより魔闘大会を開催致します!』



女性の声に反応し会場中が湧き上がる

隣にいたシェリアはそれに驚いて肩をビクッとさせた



『それでは開催にあたりまして国王陛下より開催の宣言と参加する生徒達に向けて激励の言葉を頂戴したいと思います!』



そう言うと女性の背後から国王が現れ、ヴァイオレット達がいる方へ向かって声をあげた



『長話は苦手でな、だから端的に述べさせてもらおう。この国の将来を担う優秀な生徒諸君、自分の持てる力を存分に発揮し正々堂々と試合に臨むのだ。諸君の健闘を祈るぞ』



国王が十数秒程度の激励、それでも普段滅多にお目にかかれない国王からの肉声を傾聴していた会場中の者達は国王に向けて割れんばかりの拍手を送った




『国王陛下ありがとうございました!それでは早速試合の方に移りたいと思います。準備に入りますの生徒の皆様は一度退出願います』



開会式を終え選手の控え室に戻ってくるヴァイオレット達

魔闘大会は計三日間行われ最初は一年生であるミーシャ達のトーナメントから始まり徐々に上の学年になっていく

ヴァイオレットのトーナメントは一番最後、それまでは観戦ということになる

暫く暇を持て余すことになってしまうことになるので自分のトーナメントに出場する選手の確認でもしようかと表に目を運ぶと、そこにエリザの名前が載っていることに気がついた



『あっ!私が参加するトーナメントの表に王女様もいる!』

『あなた今頃気がついたの?うちのクラスからはヴァイオレットと王女様が無制限枠に参加したのよ』



自分の対戦相手しか見ていなかったから全然気がつかなかった

トーナメント表によると順当に勝ち進めばエリザとは決勝戦でぶつかることとなる

前回戦った時は中途半端な終わり方をしてしまったが、今回は勝敗がつくまでとことん戦うことができる



『王女様ともう一回戦えるの楽しみだなぁ』

『先のことよりもまずは目の前の相手に集中しなさいよ。私はそろそろ行くから』

『そっか、ミーシャちゃん初戦だもんね』

『あなたと王女様がいないトーナメント戦じゃ本当の優勝にはならないけどやるからには優勝を目指すわよ』

『応援してるね!頑張って!』



ご拝読いただきありがとうございます!

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