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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
魔法学校編
63/342

魔闘大会

休日はあっという間に終わりまたいつもの日常へと戻る

皆それぞれ思い思いにリフレッシュが出来たことでまた気持ちを新たに勉学に励んでいた



『今日もぽかぽか陽気で気持ちがいいねぇルージュ』

『ギャウ』

『ねぇ、もうルージュを教室に入れるのは無理があるでしょ。たまに尻尾で教室にあるものが破壊されるし』

『でもまだ甘えん坊なんだよねー。一人になるとすぐ泣き出しちゃうし』

『あなたが甘やかしてるからでしょ。時に厳しくするのも必要なことよ』



ルージュの全長は既に二メートルを優に越えている

そろそろ同じ環境で生活をするのは厳しくなってきていた

寮の隣にでもルージュ専用の小屋でも作ろうかと勉強そっちのけで考えていると、授業の時間がやって来てケーニッヒが教室に入ってくる

しかしいつもすぐ授業に取りかかるケーニッヒが今日は教科書を出さずに話し始めた



『今日はお前達に報告がある。一月後に控えている魔闘大会についてだ』

『魔闘大会?なにそれ?』

『あなたこの学校にいて魔闘大会を知らないの?魔闘大会は年に一回開催されるお祭りみたいなものよ』



ミーシャの説明によるとグレディス魔法学校に在籍している一年から五年までの各学年の部門に別れて競い合い優勝者を決める大会らしい

会場には毎年多くの観客がやって来るようで露店なども出てかなりの盛り上がりを見せるのだとか



『へぇ、お祭りかぁ。なんだか楽しそうだね』

『お祭り気分を味わえるのは観客側だけでしょうけどね。大会に参加する生徒達は自分の実力を大勢の人に見せることになる。しかもこの大会には国王様や貴族の人達も見に来るから皆本気で勝ちを狙いにくるのよ』

『いいところを見せて褒めてもらう為?』

『まぁそれも間違いではないけどそれよりも将来の為ね。実力が認められた者は魔法騎士団に推薦されたり衛兵として貴族に雇われたり色々選択肢が広がるのよ』



入学して数ヶ月程度しか経ってない一年組にそういう話は来ないが、目敏い者は一年の頃から唾をつけておくらしいので決して一年生だからといって手を抜くことはできないらしい

通常であればやる気が出るイベントなのだろうが、正直ヴァイオレットはあまり乗り気ではなかった

このクラスの中で争うとのことだが、正直実力面においてはエリザ以外に燃える相手がいないからだ

それに加えヴァイオレットは誰かの下につくつもりなんてさらさら無い

それなら真剣に将来の事を考えて大会に参加する他の者に席を譲った方がいいのではないかと考えた

しかしその考えはケーニッヒの次の言葉で改めることとなった



『尚今年から各学年の部門に加えて学年制限なしのトーナメントも行われることになった。これは本人の希望で参加できるが当然お前達は全試合上級生を相手にすることになる。よく考えてから希望を……』

『はいはい!私参加するよ!』



ご拝読いただきありがとうございます!

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