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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
魔法学校編
52/342

新たな同室の仲間

二度目の試験を終えてから数日、試験の結果が発表される日がやってきた



『今日は試験の結果が発表させる日だね。何位になってるかなぁ』

『あなたの場合最下位じゃこの学校にいられなくなるからね』



ミュゼルとの試合はケーニッヒが強制的に終わらせてしまった為、ヴァイオレットは結果がどうなっているのかと少しばかりの不安を募らせていた

教室に行入ると既に黒板に今回の結果が記されている紙が貼り出されていた



『えーっと私の順位はぁ……』

『私は十位ね。筆記の方の成績はあんまり変わってないけど実技の方が評価されて大分上がったみたいね』



ミーシャが戦っている所を見た時は少し苦戦しているように見えたが、どうやらあの後上手く巻き返したらしい

自分との特訓で実技の評価が上がったのなら協力した甲斐があったというものだ



『わたしの名前はどこだー……?あ!あった!』



ヴァイオレットの順位は前回よりも一つ上がって三十位、最下位ギリギリの順位だった

半分は取れていると思っていた筆記の点数は二十点、実技の方は高得点をもらえていたがそれがかなり足を引っ張ったことで今回の順位に落ち着いたようだ



『まぁ実技は途中で中断したとはいえ団長相手にあれだけの戦いを見せたんだから当然ね。それより問題は筆記の方よ、私があれだけ付きっきりで勉強を教えてあげたのにどうしてこんなふざけた点数なのかしらね?七十点はいける位には教えたはずなんだけど』

『おかしいなぁ半分位はいったと思ったんだけど』

『これはまたみっちりと教える必要があるようね』

『えぇー!あっ、でもこれでミーシャちゃんとはお部屋が別々になっちゃうんだよね』

『そうね、でも部屋が別になるだけで今までこ関係が変わるわけじゃないから大した問題じゃないでしょ。寧ろ友達を作りたいあなたには新しい友達を作るチャンスなんじゃないの』

『確かに!そう思ったら楽しみになってきたなぁ。私と一緒の部屋になる子はぁ……』



同室になる相手を確認し普段通りの授業をこなした後、寮に戻ってきたヴァイオレットは別の部屋に移動となるミーシャを見送り新しくこの部屋にやってくる人物を待った

暫くすると廊下の方からひょっこりと頭が出てるのが見えたので、ヴァイオレットが声をかけに行った



『あなた一緒の部屋になるシェリアちゃんだよね?私ヴァイオレット!よろしくね!』

『……!!』



ヴァイオレットが元気よく挨拶をするとシェリアは飛び跳ねる勢いで驚き、声は発さず頭をブンブンと大きく縦に振って挨拶と思われる動きを示した



『こんな所にいないで入ってきなよー』

『……』コクッ



ヴァイオレットに促されるとシェリアは無言で頷き部屋へと入る

前の部屋から持ってきた私物を運び終えたようだったのでヴァイオレットが話しかけようとすると、シェリアはヴァイオレットにお辞儀だけしてそそくさと何処かへ行ってしまった



『行っちゃった……恥ずかしがり屋さんなのかな?』



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