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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
魔法学校編
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団長との戦い

ヴァイオレット対ミュゼルの戦い

二人の戦いは開始直後から攻撃の応酬を繰り広げるかと思われたが、お互い開始地点から一歩も動かず相手の様子を見る時間が続いた

団員との戦闘を終え反省会と観戦を行っていた他の生徒もその様子を固唾を飲んで見守っていた

とはいえこれは試験。いつまでも見合っていても始まらないとケーニッヒが二人に声をかけようとした瞬間、片方に動きがあった



『ライトニング!』



先に仕掛けたのはミュゼル、魔法を唱えたと同時にヴァイオレットの目の前に雷が迫ってくる

攻撃速度に特化した雷の魔法ライトニング。他の生徒が雷の魔法が得意でライトニングは何度か見たことはあるが、同じ魔法でもミュゼルのライトニングは速度も威力も段違いだった

そんあ攻撃に対しヴァイオレットはそれを拳を振りかざし魔法を殴って軌道を逸らした



『ハハハッ!魔法を殴るとはな!最初に会った時から感じていたがやはりお主体全体に魔力を鎧のように纏わせているな?そんなものを常時発動させているなんて一体どれだけの魔力を持ち合わせているんじゃ』

『魔力の多さが私の自慢だからね』

『ふむ、やはり一筋縄ではいかなそうじゃな。ならこれはどうじゃ、二重魔法(デュアルマジック)

『デュアル……同時に二つの魔法!?』



雷の魔法と水の魔法、同時に二つの魔法がヴァイオレットを襲う

魔法を放つ際一度に複数の使用することは難しく不発になることが多いが、ミュゼルはそれをさも当然のように使ってきた

ヴァイオレットは正面から飛んでくる雷の攻撃と地面から吹き上げる高温の水の同時攻撃を驚きつつもどうにか躱す



『ビックリしたぁ、属性の違う魔法の同時発動なんて初めてみたよ』

『まだまだこんなものじゃないぞ。三重魔法(トリプレットマジック)!』

『今度は三属性同時!?』



二属性同時発動に続いてミュゼルは土、火、風三属性の魔法を同時に放ってきた

土壁で回避行動を制限し、風の魔法で更に強力になった火魔法が襲ってくる



『竜の息吹!』



ヴァイオレットは真正面からミュゼルの攻撃に対抗し竜の息吹で相殺、しかし息つく暇も無く次の魔法がやってくる



『うわわわわ!次から次へと攻撃が!』

『妾は七つまでの魔法を同時に発動することができるんじゃ』

『七つ同時!?そんなの聞いたことないよ』



一度に七属性の魔法を絶え間なく浴びせられたら魔力を体に纏わせているヴァイオレットでもひとたまりもない

あれだけ連続で魔法を撃たれたら解析をする暇もないだろう



『ほれほれ!ドンドンいくぞ!』




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