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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
魔法学校編
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外出許可申請

ルージュと生活を共にするようになってから数日が過ぎた

ルージュはとても食欲旺盛で、毎食自分の体の何倍もあるような量の肉をくらう

そのお陰か毎日元気が有り余っていてそれにヴァイオレットが付き合う形になっていた



『ピュイ!ピュイ!』

『もう今度はどうしたの?』

『ピューイ!ピューイ!』

『何言ってるか分からないなぁ、ご飯ならもうあげたでしょ?』



ヴァイオレットが何か聞いても喋れないルージュ相手では何がしたいのかいまいち理解することができない

そんなところにミーシャがやってくる



『ヴァイオレット、その子もしかして外で思い切り体を動かしたいんじゃない?』

『ミーシャちゃんルージュの気持ちが分かるの?』

『獣人だから何となくなんだけどね、ドラゴンは本来空を飛び回る生き物だし寮から学校の移動の時以外基本室内で過ごすことが多いからストレスが溜まってるのかも。この王都内じゃ自由に飛ぶことが出来ないし思い切り羽を伸ばさせてあげた方がいいんじゃないかしら』

『えー……でももうすぐ次の試験が始まっちゃうんだよね。また勉強しないとだしそんな試験が終わるまでそんな時間はないんだけど』

『ピュウイ……』



ヴァイオレットに向かって目に涙を潤ませて上目遣いで見つめてくる

そんな目で訴えられたらつい甘やかしたくなってしまう



『んもぉ仕方ないなぁ……じゃあ今度外出届けを出して王都の外に遊びにいこっか』

『ピューイ!』



その言葉にルージュは部屋中を飛び回って喜びを表現する

それからヴァイオレットは寮長に外出届けを提出しに向かったが、先日のエリザの件が影響して生徒のみの外出許可を中々下ろしてもらえなかった



『うーんどうしよう……これじゃあルージュを外に連れて行けないなぁ』

『妾が同行してやろう!』



外出許可が下りないことに悩んでいるヴァイオレットの前に救世主として現れたのは以前ルージュに焼かれたミュゼル団長だった



『団長さん?どうしてこんなところに?というか怪我はもう大丈夫なの?』

『あの程度の怪我少し休めば問題ない、お主のドラゴンがあれからどうなったか気になっての。それより話は聞かせてもらったぞ。外出許可が下りないようじゃな』

『そうなの、ルージュを外で遊ばせてあげたいんだけど許可してもらえなくて困ってるんだ』

『ほぉ、そのドラゴンをのぉ……よし、なら妾が責任者として同行してやろう』

『え?団長さんが?いいの?』

『妾が同行するなら外出許可なんて簡単に下りるじゃろう。そのドラゴンに個人的な興味もあるしの』

『ありがとう!やったねルージュ』

『ピュイ!』



ミュゼルが同行すること寮長に伝え再度外出許可の申請をしたところ、ミュゼルの言った通り『団長様が同行するということなら……』と簡単に許可が下りてヴァイオレット達は無事に外出許可を得ることができた



ご拝読いただきありがとうございます!

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