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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
魔法学校編
41/342

召喚されたのは?

鳥や鹿、狼といった魔物が次々と生徒達との契約を済ませていく中その勢いに乗ってヴァイオレットも従魔召喚を行う準備に入る



『えっと確かこんな感じの魔法陣だったかな?まぁ大体合ってるよね』

『準備が出来たか?私より強い従魔を呼び出し契約できたらお主の無礼を不問にしてやるからな』

『そういえば団長さんはどんなのと契約してるの?』

『あぁそうだったな、妾が契約している従魔はこやつじゃ。いでよセイレーン』



ミュゼルが契約している魔物の名を呼ぶと、地面に魔法陣が現れそこから半人半魚の魔物が現れた



『これが妾が契約している従魔セイレーンじゃ』

『わぁ可愛いー。けどこの魔物って強いの?』

『セイレーンは特殊でな、声に魔力を乗せて歌を歌うんじゃ。その歌で相手を惑わしたり味方を強化してくれたりするんじゃ。セイレーンは従魔の中で強さのレベルが十段階中六といったところかの。お主にはこれより強い魔物を呼び出してもらうぞ』



セイレーンの強さレベルが中の上だとすると周りの生徒が召喚している魔物は大体二か三程度

初めてする従魔召喚で果たしてそんな強い魔物を呼び出せるか



『異界に棲まいし魔の者よ、魔の力を糧にし我の呼び声に応え顕現せよ』



魔力を込めながら詠唱を行うと魔法陣は光りだす

ミュゼルと勝負をする流れにはなってしまったが、周りが従魔を従えている姿を見ているとそんなことはどうでもよくなっていてどんな魔物が現れるのかとワクワクしながら待っていた

しかし魔法陣から現れたのは予想外のものだった



『な、なんじゃこれは……』

『卵?』



ヴァイオレットが呼び出したのは魔物ではなくまさかの卵

両手で抱える程の大きいサイズの卵だが、これが何の卵なのか見当もつかなかった



『団長さん、これは何の卵なの?』

『う、うーむ……魔物の卵であるんじゃろうがこんなパターンは妾も見るのは初めてじゃからのぉ……』

『えと、じゃあ勝負の方は?』

『これが何の卵かによるかの。勝負は一先ずお預け、それが孵ったら妾にも教えてくれ。単純に興味があるんじゃ』



得体の知れない卵を召喚したことで結局勝負は有耶無耶に

自分も周りと同じようにカッコいい魔物を従えたかったが、どんな魔物が孵ってくるのかという楽しみが増えたの結果オーライということにしておいた



『おいエリザ様が召喚した魔物見てみろよ!』



周りが急に騒ぎ出したのでそっちの方を見てみると、エリザも従魔召喚をし契約を終えたところのようだった

エリザが召喚した魔物は赤い鳥、しかし他の生徒が召喚した鳥と違うのは体に火を纏っていること



『ミュゼル団長、他の方が召喚している鳥とは少々異なるようですがこれは?』

『どれどれ……ほぉ、これは珍しい。その鳥は不死鳥(ポイニクス)という魔物じゃな。戦闘能力こそないが契約者が死んだ時一度だけ蘇生してくれるんじゃ』

『蘇生……それは凄いですね』

『妾も実物を見るのは初めてじゃ。今日は面白いものが二つも見れたし来た甲斐があったのぉ』



こうしてヴァイオレット以外は全員契約が完了し授業を終えることとなった



ご拝読いただきありがとうございます!

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