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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
魔法学校編
38/342

特別な力

ヴァイオレットの固有魔法である模倣(トレース)解析(アナライズ)

模倣は文字通り相手のどんな魔法でもそのまま自分も使えるようになる魔法

相手が使用する魔法を解析することで相手の魔法を模倣することができる

しかしこの魔法には欠点がある。それは模倣する為の解析にかなりの時間を要すること

基礎的な魔法ならともかく、複雑な魔法の解析となると相当な時間がかかってしまう

ましてや戦闘中にそれを行うのは至難の業であり、普通であればまず不可能



『でもそんな模倣の魔法を戦闘でも使えるようにするのがもうひとつの解析の魔法なんだ』



もう一つの固有魔法解析

先程の述べたように戦闘中に相手の使う魔法を模倣するのは現実的ではない

しかしこの解析の魔法が戦闘中にそれを可能にする

仮に一年解析にかかるような魔法でも解析の魔法を使えばものの数分程度で解析することができる

戦闘において模倣が出来ても時間がかかるのでは意味がないし解析ができても実際に使えなくては無用の長物

この二つの固有魔法は両方が合わさることで初めて戦闘で発揮するのだ



『って私のお父さんがそんな感じな事を言ってたんだ。私はなんとなくで使ってるからちゃんとは理解してないんだけどねぇ』



目の前にいるエリザとアレクはヴァイオレットはそう語るが、その話を聞いていた二人はそれどころでは無い様子だった



『あれどうしたの?私何か変なこと言った?』

『いえ……ヴァイオレットさんが固有魔法を持っていたのも驚きでしたが二つ持ってるなんて人とは初めて会いましたし聞いた事もなかったので。アレク、あなたは知っていますか?』

『私も聞いた事がありませんね』

『へぇそうなんだ』



固有魔法というものが珍しいという程度の認識はあったが、二つも持っているのは相当珍しいようだ



『固有魔法というのは一般的な魔法と違い魔力の消費が激しいんですがそれを二つも同時に使うなんてヴァイオレットさんの魔力総量は相当なものなんですね』

『まぁね、魔力量だけは結構自信あるんだ!』

『固有魔法もですがヴァイオレットさんの戦闘能力はやはり群を抜いています。そこで一つ提案があるのですがヴァイオレットさんさえよければ魔法騎士団に入団しませんか?』

『魔法騎士団……ってなんだっけ』

『我が国の精鋭部隊とでも言いましょうか。ヴァイオレットさんであれば問題なく入団できると思いますし』

『うーん……』



王女直々の申し出、受けてあげたい気持ちはあったがヴァイオレットには友達を作ること以外にもやりたいことがあった



『ごめんねエリザちゃん、私どこか一箇所に留まるつもりはないんだ。自分の足で色んなところを見て回りたいんだよね。だからその話は受けられないや』

『そうですか、残念ですが仕方ありませんね』

『でも困った時は何でも言ってね、絶対助けに行くから!だって私達友達だからね!』

『ありがとうございます』



ご拝読いただきありがとうございます!

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― 新着の感想 ―
[一言] 誤植あり、「ミーシャちゃん」と言っているがここは「エリザちゃん」になるはず。 書籍になる時にでも修正を!
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