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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
魔法学校編
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エリザの魔法

急遽エリザと手合わせをすることとなったヴァイオレット

ヴァイオレットもエリザの魔法に興味があったので願っていない誘いだったが、エリザの準備が終わるのを待っている間に施設では異変が起こっていた



『なんだかいつの間にか凄い人だかりになっちゃったね』

『王女様が戦ってるところを見たいっていう野次馬達よ。それだけ王女様が人気ってことなの』

『なんかやりづらいなぁ……』



ヴァイオレットにとっては完全にアウェーな状況

この状況でもし勝ってしまったら反感を買ってしまうのではないだろうかと鈍感なヴァイオレットでも察しがついた



『勝敗はどう決めましょうか』

『そうだなぁ、先に一撃を入れた方の勝ちっていうのはどうかな?枠内から出ても負けね』

『分かりました、それで始めましょう』

『では私が審判を務めましょう』



アレクが審判を務めることになり二人は開始位置へ

周りがシンと静まり返ると同時にアレクが開始の合図を出した



『始め!』

『ファイアボール!』



開始と同時にまずはヴァイオレットが様子見で攻撃を放つ

それに対しエリザは一歩も動かずに手だけかざす

すると魔法はエリザの前で消えてなくなってしまった

これは襲撃に会った時にも見た光景、エリザが使う魔法を消す魔法だ

今度は連発でファイアボールをエリザに浴びせてみる

しかしこれもエリザの魔法によって掻き消されてしまう



『これならどうかな、ストーンフォール!』



エリザにファイアボールを連発で浴びせそちらに意識を向かせている間に頭上に作り出した逃げ場がない程の大岩を落とす

物体であれば消すことは出来ないのではと思い退場負け狙いで試みてみた

大岩がエリザがいた場所に落下、周囲の観客が勝負が決まったのではとザワつく中ヴァイオレットは身構える

大岩には大きな風穴が開けられており、そこからエリザが傷一つない状態で出てくる



『これもダメかぁ、そういえば壁にも穴開けてたっけ』

『私にはそういった類の攻撃は当たりませんよ』



物体でもダメとなるとあとは接近して物理攻撃を当てるしかない

近接戦闘に備えてヴァイオレットはすかさず身体能力を向上させる魔法を使おうとするが、それも封じられてしまう



『ありゃ』

『今度はこちらからいかせてもらいます』



そう言うとエリザはこちらに向けて攻撃を仕掛けてきた

エリザが放ったのは一見魔力を込めて撃ち出しただけのただの魔弾(マジックバレット)

この程度なら避ける必要もないと体で受けようとするが、瞬間ヴァイオレットの野生の勘が働き反射的に飛び退いてエリザの攻撃を躱した



『よく気づきましたね普通に防いでいたら私の勝ちだったんですが』



直感だったがやはり今の攻撃を避けて正解だったようだ

あの無防備な状態で攻撃を受けていたら確実に一撃をくらっていただろう



『何今の?』

『これが私が使う魔法です。いきますよ』



ご拝読いただきありがとうございます!

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