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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
終幕
332/342

共に王都へ

王都で会った以来のミーシャに出会えた事にヴァイオレットは嬉しさのあまり咄嗟に抱きついた



『わー!ミーシャちゃん!久しぶり!』

『ちょっと、こんなところで抱きつかないでよ』



抱きついてきたヴァイオレットを手で押しのけようとしつつも満更でもない様子のミーシャ

周りの視線に気づいたところでようやく振りほどいた



『相変わらずのようねヴァイオレット』

『そういうミーシャちゃんもね』

『驚きました。ミーシャさんがいらっしゃるとは聞いていませんでしたので』

『シャルルも知らなかったんだ』

『実は護衛という名目で父様一緒に王都に行くことになったの。それでせっかくならヴァイオレット達と行こうって話になって先にここで待ってたのよ』



ミーシャは学校を卒業後、シャルルと同じように停戦状態にあった獣王国と王国が今後良好な関係を築けるようにと仲介役として奔走していたんだとか

今回獣王国も王都に赴くことになったのはミーシャの功績が大きいだろう



『そうだったんだ。じゃあ王都までの間たくさんお話ができそうだね!』

『そうね』

『おぉヴァイオレット、久しぶりだな』



共に王都まで行けるとヴァイオレットがはしゃいでいると、ミーシャが飛んできた方からライオネルが従者を引き連れてやって来て声をかけてきた



『久しぶりライオネル』

『ちょっと見ない間に随分とべっぴんになったじゃねぇか』

『そうかな?自分じゃあんまり分からないけど』

『どうだ、相手がいないんなら俺の息子でも。可愛いぞー、お前なら大歓迎だぜ』

『ちょっと父様。再会して早々そんな話しないでよ』

『あれ、ミーシャちゃんって弟いたっけ?』

『最近生まれたの……もう会う人会う人に自慢してて大変なのよ』



最近ということはまだ赤ん坊ということ

ミーシャだけに向かっていた愛情が今度はその息子にいくようになって、その話題が出始めたら永遠と話し続けるので抑えるのが大変なのだとか



『ミーシャも早く相応しい男を見つけるんだな。まぁ俺様に敵わないような奴は認めないがな』

『そんな先の事今はまだ考えてないわ。それよりヴァイオレット達夕食はまだよね?ヴァイオレットが好きそうな料理があるお店を見つけたからよかったら皆で食べましょう』

『ほんと!?行く行く!』

『お、おいお前ら俺の話を……』



ライオネルの話を聞いていたら先に進めないので、無視してヴァイオレット達はお店へと向かった

その夜はミーシャ達と会っていなかった期間の事を遅くまで語り、翌朝王都に向けて出立した


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