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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
終幕
331/342

三年ぶりの友

エリザ達に会いにカラミティにやって来たシャルルと共にクラーケンに運ばれクレイス王国の地に踏み入れるヴァイオレット

この港に前回来た時はバレないようこっそりと侵入したが、今回は堂々と正面から船から降りた



『ここに来るのも三年振りかー。皆どんな』

『エリザ様もヴァイオレットさんにお会いできるのを楽しみにしていましたよ』

『そっかぁ。早く皆に会いたいなぁ』



シャルルと話しながら港町を闊歩する

以前は海賊といった輩が海へ漁に出た者達を襲撃するという事件が起こって痛そうだが、クラちゃんがこの港とカラミティをパトロールも兼ねて行き来するようになってからはそういった被害はすっかりなくなった

それによって漁師が安心して漁を出来るようになり収穫量も安定したとのこと

そのお陰もあってか、クラちゃんを従えているヴァイオレットの評価も勝手に上がって港町の人間からは比較的好印象なようだった


とはいえあのイグニスの娘ということはもう国中に知れ渡ってしまっているようなので、あちらから声をかけてくるということはなかった



『いやぁ賑やかだねぇ。ん?え、あそこ魚の薄い切身をそのまま食べてるよ!生の魚なんて食べてお腹壊さないの?』

『あぁあれは生け簀から取ってすぐに捌いた新鮮な状態ものですので大丈夫ですよ。魚の生臭さがどうしても気になる方は香味野菜やドレッシングと一緒に食べると美味しく食べられます』

『へー。帰ったら料理人達に教えてあげようっと』



物だけでなくこういった知識も立派な土産となる

以前よりも発展したとはいえまだまだ発展途中な国だし、なにより様々な種族が生活をしているので少しでも気になった事はどんどん試してみるつもりだ



『本日ですが一先ずここで一泊して明日発つつもりです。夕食後に今後の予定もお伝えしますね』

『分かったよ……うん?』



シャルルの話を聞きながら港町を観光するヴァイオレット達

宿に着いたらあとで食べに行くお店を吟味しながら歩いていると、物陰から突然フードを被った人物が前方に現れ進行を阻んできた



『ヴァイオレットさん!』



隣にいたシャルルがすぐさま前に出てヴァイオレットを守ろうと目の前の人物に警戒する

だがヴァイオレットはすぐ察知した。顔は隠れていて分からなかったが確かに覚えていた



『この感じってまさか……』

『どうやらバレちゃったみたいね』



正体がバレている事が分かりフードを取ると、そこには会うのを楽しみにしていた友人の人がいた



『ミーシャちゃん!』

『久しぶりねヴァイオレット』


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