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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
竜魔決戦編
329/342

また会える日まで

王都に来てから数日が経ち、食料を貰い休息を十分にとったヴァイオレット達はカラミティに帰還することとなった

ヴァイオレット達が帰ることが決まるとエリザやミーシャ、シェリアが見送りにやってきてくれた



『色々とお世話になっちゃったね。ありがとうエリザちゃん』

『いえ、王都を守って頂いたのですからこれくらいの事はさせて下さい』



仲間達がカラミティに帰還するまでの十分な食料を貰うことができた

行きは時間との勝負でもあった為必要最低限の荷物で軽くして向かっていたが、帰りはゆっくり帰っても余りある程

これもきっとエリザが気を回してくれたのだろう

ヴァイオレットとエリザが話している横ではライオネルとミーシャが別れの挨拶をしていて、ライオネルはミーシャに帰ってこないかと提案していた



『ミーシャは本当にここに残るのか?こっちに帰ってきてもいいんだぞ』

『まだここで学びたいこともあるし友達もいるから大丈夫よ』

『そ、そうか……』



王国に残ることを心配しているのもあるだろうが、どちらかというとただミーシャに帰ってきて欲しいという気持ちの方が強いライオネルの呼びかけもミーシャはピシャリと断った

断られたライオネルは露骨に耳を垂らして落ち込んでいた



『それじゃあ私達はそろそろ行くね』

『ヴァイオレットさん、また会えますよね』

『というか絶対に来なさいよ』

『わ、私達待ってます……から!』

『うん、またね!』



別れを告げたヴァイオレット達はエリザ達に見送られながら王都をあとにした

何年後になるかは分からないがまた皆で笑い合える日を夢見ながら……


王都から魔動車でゆっくりと走りながら移動すること数日、ライオネル達獣王国の者達とも別れる時がやってきた



『じゃあなヴァイオレット。落ち着いたら飯でも食おうぜ。機会があればそっちの国にも行ってみてぇな』

『私もミーシャちゃんが育った国がどんな所か興味あるから必ず行くよ。貿易とかもできたらいいな』



彼等の協力がなければ戦いはもっと厳しいものとなっていただろう

これからも彼等とは友好を築きたい旨を明かし、最後に握手を交わして獣王国の面々とも別れてヴァイオレット達の軍は港へと向かった

港ではクラーケンのクラちゃんが停泊していた船と共にヴァイオレット達の帰りを待っていた

クラちゃんに船を押してもらって岸まで移動した後、カラミティが見えてくると町で帰りを待っていた者達が出迎えてくれた



『おい!ヴァイオレット様達が帰ってきたぞー!』

『みんなー!ただいまー!』


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