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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
竜魔決戦編
320/342

隕石の阻止

隕石が落ちてくるまでおおよそ一分

それまでの間に協力してなんとかあの隕石を食い止めなくてはならない



『あの隕石山よりも大きいね。あれを破壊するのはかなり骨が折れそう』

『弱音を吐くな。あれをどうにかしないと我等もぺしゃんこだぞ』

『大丈夫、私達ならやれるよ』



とはいえチャンスは一度きり。一発で成功させないと次に攻撃を放つまでに隕石は王都に落ちてしまう

失敗が許されない中ヴァイオレット達はミュゼルに使用した融合魔法の攻撃を隕石に向かって再度放った



『覇滅竜撃咆!』



ヴァイオレット達の攻撃が隕石に勢いよく向かっていく。しかし前の攻撃とは違うものだ

先程ミュゼルに放ったのは直線型、しかしそれではあの隕石は壊すことはできても王都を守ることができなくなってしまう

一点のみを集中して攻撃した場合、内側から破壊されて隕石が砕け破片が飛び散ってしまうかもしれない

あれだけ大きい隕石の破片が落ちてきたとなると人どころか家をも破壊しかねない

なので一点に放つのではなく全体を覆うような拡散型で隕石を完全に破壊しないといけないというわけだ

その代わり威力が分散されミュゼルに放ったものよりも弱くなってしまう為、威力を維持する為に大量の魔力を消費することになってしまう

ただでさえ魔力を消費するというのにそれ以上となると魔力が枯渇するまでそう猶予はなかった



『これ……かなりキツイよヴァイオレット!』

『頑張って!これを食い止めないと皆助からないよ!』

『でもこれが精一杯だよっ……!』



ヴァイオレット達の攻撃によって迫って来ていた隕石の落下を防ぐことはできた。だが破壊するにはもう一つ威力が足りなかった

ヴァイオレット達も最大限の力を振り絞っている状態でこれ以上の攻撃はできない

それでも落ちてくる隕石に必死に抗おうとするヴァイオレット達

だがそれもいつまでも続かずやがて最初の脱落者が出てしまうこととなる



『ごめんヴァイオレット……ボク……もう限界……』

『ルージュ!』



この中で一番魔力量が少ないルージュが魔力を使い果たしてしまいその場で気を失ってしまう

ヴァイオレットとニフリートの二人になった瞬間に攻撃の威力が落ち、食い止めていた隕石が徐々に落下し始めた

二人では隕石を破壊することはおろか食い止めることも厳しい



『主よ、我ももうじき魔力が尽きそうだ』

『くっ……!このままじゃ……!』



じわじわと迫り来る隕石、そして切れる手札もなく追いつめられたヴァイオレット達

このままでは隕石が直撃してしまう。そう思った矢先、隕石に無数の魔法が向かっていくのを視界で捉えた



『あれは……』

『皆さん!ヴァイオレットさん達に加勢して下さい!』



魔法の軌道の跡を辿っていくと、そこではエリザが兵士達を従えて隕石を食い止めようとしていた



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