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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
竜魔決戦編
315/342

決着

この場にミュゼルの本体はおらず複製体しかいないと分かるとヴァイオレット達は勝負を決めにいった



『これで終わりにする。三人同時でいくよ!』

『分かった!』

『渾身の一撃を食らわせてやろう』



ニフリート、ルージュとの一斉攻撃でミュゼル達を一網打尽にしようと試みる

ミュゼルはそれを見て再び周囲にいる人間を利用しようとした



『よいのか?それだけの威力のものを放ったら妾だけでなく他の者まで巻き込むことになるぞ?』



ヴァイオレット達が攻撃をしたらその攻撃線上にいる関係のない者達もただではすまないとミュゼルは脅す

けれどヴァイオレットはミュゼルに脅迫には耳を傾けずに攻撃の準備を着々と整えていった



『おい聞いておるのか?このままでは他の人間も巻き添えになってしまうぞ?』

『随分焦ってるみたいだね。そんな心配はもうしなくていいんだ。既にここから避難するよう指示してあるからね』



先程使用した極大魔法によって攻撃の範囲にいる者達を操って避難は済ませている

今ヴァイオレットの直線上にいるのはミュゼルの複製体のみ

これで憂いは無くなり心置きなく全力を出せるというわけだ

そこで初めて焦りの表情を見せるミュゼル

脅しも使えないと分かるとミュゼルはすぐさま防御態勢に移行した



『全員防御壁を展開しろ!』



今から逃げたところで相手の攻撃に飲み込まれるだけと判断し、複製体全員が防御魔法を使い何重にもなる壁を築く

ヴァイオレット達はその防御を真っ向から破ろうと攻撃を仕掛けた



融合魔法(ユニゾンマジック)!覇滅竜撃咆!』



三人の攻撃が完全に合わさり一つの巨大な息吹となってミュゼル達を襲った

幾重にも張られたミュゼルの防御魔法がそれを阻むが、ヴァイオレット達の攻撃の前に一枚また一枚と破られていく



『ふざけるな……妾はこんなところで躓くわけにはいかないんじゃ!』



今までとは違う語気を強めて言い放つ

だがそれでもヴァイオレット達の攻撃を防ぐことはできず、やがて全ての防御魔法が破られミュゼルの複製体達は攻撃に飲み込まれた



『く……そ……』



背後にあった城、そして防壁に大きな風穴を開けたヴァイオレット達の攻撃は上空に漂っている雲まで届き貫いた

攻撃が通過した場所な高熱により溶けていて、そんな攻撃をまともにくらったミュゼルの複製体達は当然無事で済むわけがなく殆どが跡形もなく消滅していた



『ふぅ……終わったね』



ミュゼルとの戦いにようやく決着がつくと、ヴァイオレットは皆がいる元へと向かった



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