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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
竜魔決戦編
312/342

現状の打開

ミュゼルによって王都の人間達が殺し合いを始め、ヴァイオレット達はそれを食い止める為に懸命に動いた

だが国民の事などなんとも思っていないミュゼルは躊躇うことなく攻撃を浴びせてくるのでそちらも食い止めなくてはならなかった



『さぁ早くどうにかしないとどんどん死人が増えていってしまうぞ』


『とにかく一旦あっちの攻撃を届かないようにしなくちゃ。ふんっ!』



複製体達の攻撃で王都の人達が傷つかないようヴァイオレットは地面を蹴り、目の前に巨大な壁を築いて時間を稼ぐことにした



『時間稼ぎのつもりか?そんな事をしても根本的な解決にはならないぞ』



ヴァイオレットもその事は重々承知している

たがこのままミュゼルのいいようにさせていたら犠牲者がもっと増えてしまう

それにもし王都にいる者達全員がミュゼルの魔法にかかっていて、それがここに向かってきているとしたらとんでもないことになってしまう



『何かいい案はあるのヴァイオレット』

『待って、今考えてる』



時間がない中でこの状況を打開できる策を見つける為に頭を捻らせる

その中で未だに眠らされているニフリートとルージュが視界に入り、ヴァイオレットはある疑問が浮かんだ

それはミュゼルが操っているのが一般人だけで、ニフリートとルージュを操っていないことだ

数が多く搦め手で苦戦してはいるものの所詮はただの民間人

二人を操ってこちらに差し向けた方がより勝利は確実なものとなるはずなのに、それをやってこないということは何かしらの理由があるに違いない



『って今はそっちよりもこの人達をどうにかしなくちゃ!助けられるいい方法いい方法……』



エリザの魔法を使えなくするという固有魔法、あれは発動を無効化するものであって既に魔法がかけられている者にまでは効果がない

暴食も同様で効果は期待できないだろう

もうすぐ壁を破壊してミュゼル達の攻撃が再びやってくる

今の自分の持っている手札でどう打開できるかと悩むヴァイオレット

そこでようやくある一つの方法を思いついた



『もしかしたらこのやり方なら魔法が解けるかも……』

『何かいい案が思い浮かんだのね』

『うん、思いついたけど……初めてやるから正直上手くいくかどうか』

『それでも可能性があるならやりなさい。あなたならきっとできるはずよ。それまでの間は私達でなんとか持ち堪えるから』

『お、お願いします……ヴァイオレットさん!』

『……分かった!やってみる!』



二人の後押しもあり王都の国民の方はミーシャとシェリアに任せ、ヴァイオレットはこの状況を打破する為に動いた



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