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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
竜魔決戦編
309/342

目覚め

魔法にかかったヴァイオレットが復活しかけようとしているのを見て、ミュゼルは瞬時に全員の照準をヴァイオレットへと変え魔法を放った



『ヴァイオレット!』



煙が上がりヴァイオレットの姿が見えなくなる。ミュゼル達の攻撃は拘束されているヴァイオレットに全弾命中したかに思えたが、攻撃したミュゼルは手応えを感じる事ができず舌打ちをした

ミュゼルの予感は当たり、煙の中から現れたのは拘束から解放されたヴァイオレットだった



『ぷはっ!危ない危ない。もう少しでやられちゃうところだったよ。あーもう服がボロボロだよ』



攻撃が当たる直前にヴァイオレットは目を覚まし全弾直撃は免れたのでダメージは然程なかったが、服までは守り切ることができずあられもない姿となってしまった



『ヴァ、ヴァイオレット!前!』

『あっミーシャちゃん!それにシェリアちゃんにライオネルも!そんなボロボロになって……私達を守ってくれてたんだね』

『分かったから早く前を隠して!』

『これでか、隠して下さい……!』

『ありがとうシェリアちゃん』



ヴァイオレットが城を破壊した時に落ちてきたカーテンをシェリアが持ってきてそれで一先ず前を隠す

敵が目の前にいるというのにとても戦場とは思えない雰囲気がその場に漂う

見ていたミュゼルは僅かに苛立ちを募らせた表情をしていた



『お主……どうやって自力でそこから抜け出したんじゃ?』

『夢だったからボンヤリとしか覚えてないけど……夢の中で誰かが助けてくれたんだよ』

『まさかそのような事ができる者が味方にいたとはな。誤算じゃったわ』



ミュゼルと会話をしながらニフリートとルージュの方に目を向ける

二人共まだ夢の中に閉じ込められているようだ

今すぐにでも助けてあげたいところだが、そうはさせないとミュゼルが阻止してくるだろう

であるならば術者本人を倒して解除するしかない



『周りに被害が出ちゃいそうだったから使わないつもりでいたんだけどそうも言ってられないね。もう手加減はしないよ』



そう言うとヴァイオレットは竜人化状態になり、ミュゼルとの勝負を一気に決めにかかろうとした

突如ヴァイオレットに翼が生えたのを目の当たりにしたミーシャ達は大きな口を開けていた



『ヴァイオレット……その姿……』

『その辺りの話は終わってからするね』

『ヴァイオレットやはりお主は危険な存在じゃな。ここで確実に仕留めさせてもらう』

『それはこっちのセリフだよ』



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