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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
竜魔決戦編
298/342

現れる団長"達"

前回ヴァイオレット達の町を襲撃してきて一時は多くの仲間を奪われかけた

その敵のリーダーであるミュゼルと再びの対面、ミュゼルはヴァイオレットを興味津々で観察していた



『前回会った時とは比べ物にならない位能力が上がっているな。それにこの感じ……隣にいる竜達と近いものを感じるな』

『あれから色々あってね、人間をやめたんだよ』

『ほぉ、それは興味があるの。どのようになっているのか調べてみたいものだ』



見ただけで竜と同じ力感じると見抜いたミュゼル

前回と同じと勘違いしてもらっていれば油断しているところを仕留めようと思ったが、やはりそう簡単にはいかなそうだ

そしてミュゼルの視線は次にルージュの方へと移った



『それにしてもお主の従魔ルージュはあの時かなりの傷を負っていたように見えたが元気になったようじゃの』

『ルージュだけじゃなくてあなた達に傷つけられた他の仲間も元気だよ』

『なんと。あの中には瀕死の者もいたじゃろう。まさかあれだけの傷を治す魔法まで使えるとは思わなかったぞ』

『治したのは私じゃなくて私のお母さんだけどね』

『それは益々興味が湧くのぉ。一度会ってみたいものじゃ』

『それはできないかな。あなた相手だと手加減は出来ないし今度は確実に殺すよ。この前は倒しそびれちゃったからね』



これ以上話す事はないと殺気を露わにする事で示すヴァイオレット

ミュゼルは今にも飛びかかってきそうなヴァイオレットを見て顔色一つ変えずに話した



『それだけ強くなられた上に二頭の竜を相手にしなくてはいけないとなるといくら妾でも一人だと流石に手に余るな。なのでこちらも援軍を呼ばせてもらおうかの』



そう言ってミュゼルが指をパチンと鳴らして援軍を要請すると、城内の方からこちらに誰かが近づいてきているのを感じた

この国でミュゼルの実力に並ぶような人物の存在は聞いたことがない

だがこちらに向かってきている相手からはミュゼルと同等の力をヴァイオレットは肌で感じ取っていた

それも一人だけではない。ざっと見積もっても百人近くはいる

そんな者達が一体どこに隠れていたのかと気にしながら城内の方を見ていると、姿を現したのはミュゼルと瓜二つな人物だった

初めは姉妹かと思ったが、続く他の者達を見てそうではないことをすぐさま理解する

なんとミュゼルが援軍として呼んできた全員がミュゼルだった



『団長が……たくさん出てきた!』



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