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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
竜魔決戦編
296/342

強行手段

二手に分かれてシェリアとエリザの救出をしに各々の目的地へ向かったヴァイオレット達

そしてエリザの救出を任されたヴァイオレットは、ルージュ、ニフリートと共に王城へとやってきた



『シェリアちゃんの方はミーシャちゃんにライオネルもいるからきっと大丈夫だよね。あっちのことばかり気にしてないで私達はこっちに集中しないと』



王城というだけあって外で戦いが繰り広げられていてもここだけはかなりの兵士達が警備をしている

前に一度エリザに呼ばれて来たことがあったが、その時はここまでの人はいなかった

全方位見て回ったがどこから入ろうとしても必ず警備が厳重になっていた



『んーこれだけ人が多いと見つからずに行くのは難しいかもね。王城の周りも侵入者が入ったら警報が鳴るように魔法の罠が仕掛けられてるみたい』

『じゃあどうやって中に入る?』

『それならまどろっこしいことはやめて正々堂々正面から強行突破といこうじゃないか。どの道気づかれてしまうのならこちらが先に仕掛けた方が得策だろう』



ここまで来ればエリザがいる場所は目と鼻の先

軟禁されているとはいえエリザは一国の王女、流石に危害を与えるような真似もしてこないだろう

それにこちらに敵が集中すれば今度はミーシャ達の方の警備が手薄になるかもしれない

考えた挙句ヴァイオレットはニフリートの意見に乗ることにした



『そうだね、ここまできたらド派手にやっちゃおうか。あっ、でもエリザちゃんがいるあの部屋のあたりは壊さないようにしてね。じゃあいくよ、せーのっ!』

『なんだ?』

『あ、あれは……!敵襲だ!』



エリザの部屋がある場所の近辺には攻撃しないようくぎを刺し、ヴァイオレットの合図でルージュ、ニフリートの三人同時で王城目掛けて息吹を放った

その気配に気がついた兵士達が魔法を起動する

王城には巨大な防御魔法が何重にもかけらたが、三人の同時攻撃を耐えられるだけの耐久力は備わってはいなかった

防御魔法を貫通した三人の攻撃は王城を直撃し半壊させてしまった

王城の被害だけを見ればかなり悲惨だが、民間人は巻き込まないように加減していたので被害は出ていないだろう



『もう姿を小さくしておく必要もないし元の姿に戻って暴れさせてもらうぞ』

『ここはボク達に任せてヴァイオレットは行って』

『ありがとう。あんまり暴れすぎないようにね』



今ので王城の兵士達は全員こちらに向かってくるだろう

その相手はルージュ達に任せ、ヴァイオレットは一人エリザの元へと向かった



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