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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
竜魔決戦編
294/342

娘の救出

ミーシャらしき人物を発見して仲間の合図を待っていると、反対方向で大きな火の柱が高々と上がっているのを確認した



『あれはガルディアスの合図だね』

『始まったか』



ガルディアスの合図があると暫くしてこちらの方まで戦っている者達の声が聞こえてきた

警備にあたっていた者達もそちらに向かっていき、ヴァイオレット達の場所の警備は手薄な状態になった



『よし、じゃあ私達も行こうか』



シルフの案内によりヴァイオレット達は人がいない場所から王都に侵入

顔が割れているかもしれない以上一般市民にも見つかってはいけないので、気配を探りつつ念入りに辺りを見渡してみるも以前見た時よりも明らかに人が減っていた

恐らく王都に敵がやって来ると聞き観光客の人達等は出払っているのだろう。お陰で容易に侵入することができた

シルフの案内によりヴァイオレット達は城がある場所へと進んでいった



『ん?この道……見覚えがあるな』

『ヴァイオレット、この道は多分前にヴァイオレットが捕まっていた牢屋がある場所じゃないかな』

『あぁそうかも。それなら構造はある程度分かるしすぐ見つかるかも』



ルージュの言う通りシルフに案内された場所は以前ヴァイオレットが冤罪で投獄されていた場所だった

入口の警備を無力化して中へと侵入、進むにつれてライオネルが反応を示した



『感じる……感じるぞ。この先にミーシャの気配が確かにするぞ』

『うん、私も感じる。もう少しで会えるよ』



階段を下っていくにつれてミーシャの気配が強くなっていくのを感じる

やがて一番下まで辿り着くとそこには何人も閉じ込められていたが、ライオネルは真っ先に奥の牢屋の方に向かって走っていき檻を破壊した



『ミーシャ!』

『と、父様?どうしてこんなところに?』

『お前が囚われているって聞いて駆けつけてきたんだ。どこか怪我をしていたりはしてないか?腹は減っていないか?』

『ちょっ、父様痛い……』



ミーシャと久しぶりの再会を果たしたライオネルは娘を強く抱き締め、ミーシャはその抱擁で苦しそうにしていた

その様子をヴァイオレットは温かく見守り、少ししてミーシャが視線に気がついた



『ヴァ、ヴァイオレット!?ちょっ父様離して!』



父親に抱き締められている姿を友人に見られたのが恥ずかしかったのか、ミーシャは激しく抵抗してライオネルを突き放した

そしてミーシャの解放に成功したヴァイオレット達は地下牢獄をあとにした



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