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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
竜魔決戦編
291/342

決戦前

敵の包囲を抜けて森の中へと入っていったヴァイオレット達は、ある程度奥に進んで行ったところで別行動をしていたライオネル達の軍と合流することができた

そしてそこから更に進んでいき、敵が追って来ていないことを確認するとその場で休息を取ることにした



『ふー、どうやら上手くいったようだな』

『みたいだね。そっちの被害の状況はどう?』

『流石に無傷とまではいかなかったが大した傷じゃないから問題はない。この程度ならうちの奴らは全然戦えるぜ』

『そっか、うちも似たような感じ。皆の息が整ったら移動を再開しよっか』



その間に地図を広げて自分達の位置を確認しておく

このまま行けば王都には大体二、三日ほどで到着する

それまでに万全の状態で整えて最終決戦を迎える形となるだろう



『もうすぐだね』

『あぁ。ミーシャ……無事でいてくれよ』

『ミーシャちゃんならきっと大丈夫だよ。それにエリザちゃんていう頼りになる友達もいるし』



ミーシャが囚われている状態をエリザがそれを放置しているとは考えづらい

既に解放されているか。またそうでなかったとしたらエリザ自身も身動きが取れない状態なのか

とにかくそれは王都に乗り込んで確かめるしか手段はない



『ところで王都に乗り込むとして編成はどうする?数はさっきのよりは劣るだろうが王都の警備は厳重だろうし単純に壁が立ちはだかっているからな。流石に全員で乗り込むというのは難しいと思うんだが』



ライオネルの言う通り、この数全員で王都に行くのはリスクが高い

行くならこの精鋭達の中から更に選抜した方が賢明だろう



『そうだね……私の方はニフリートとルージュかな』

『おいおい、ここまで来て俺達は留守番か?そりゃあねえぜ』

『ガオウ達には残ることになる仲間の指揮を任せたいんだよ。それに残ると言ってもやってもらいたいこともあるんだ』



ガオウ達には王都に到着した際相手を引きつける役を任せたい

ある程度敵を引きつけたら頃合いを見て戦わずに追っ手が来ない所まで撤退してもらいあとで合流する

相手が大軍に目を奪われている隙に回り込んだヴァイオレット達が侵入し、囚われているミーシャの居場所を突き止めて解放する算段だ

ガオウ達の軍にガルディアス達も加わってもらえば相手は放っておくことはできないだろう

その作戦をガオウ達に伝えると渋々ではあるが納得してもらえた



『分かった、与えられた役割はきっちり果たすぜ。その代わりしっかり勝ってきてくれよ』

『任せて』



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