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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
竜魔決戦編
289/342

一斉掃射

ヴァイオレットが仲間達と合流し進軍の勢いは更に増した

最初はそう感じていたが、違和感を最初に察知したのはライオネルだった



『妙だな……さっきまでと違って抵抗する力が弱まっているような気がするな。奴等わざと俺等を奥に進ませているような……』

『気のせい……いやこういう時のライオネル様の勘は当たりますからね』

『誘われてる……ってことでしょうか』

『分からん、だが警戒はしておいた方がいいぞ』



ライオネル達が敵の動きを警戒する一方で、ヴァイオレット達は敵の様子に気づくことなく敵陣の中を進んでいった

敵陣を突破すればその奥には森がある。木々が邪魔になり相手の武器である数を活かすことができなくなるのでそこまで行けば個々の実力が上であるこちらに分がある



『ヴァイオレット様!もう少しで敵の包囲を抜けられそうです!』

『よしっ!皆もうひと押しだよ!』

『おお!!』



敵の最後尾が見えてきてもう少しで突破できると思った矢先、何故か敵兵が道を開けてヴァイオレット達の前から消えていった



『なんだ?突然敵が退いていったぞ?』

『我等の力に勝てないと悟り諦めたか?』

『いや違う……後ろから何か来るよ!』



異変を感じたヴァイオレットは仲間の前に出て警戒を強める

その視線の先には新たな軍と複数の巨大な砲台が待ち構えていた

それはアニマで見かけたあの大砲に近い見た目をしていた



『ドリス様!敵射程圏内に入りました!』

『よしっ、一斉掃射!』



ヴァイオレット達が大砲の射程圏内に入るとドリスの合図で一斉に砲撃が開始される

威力自体はアニマの大砲より低そうだが、何門もあるので総合的な威力ではこちらの方が上

背後には仲間達がいる。ヴァイオレットだけならば回避は可能だが、そうすると仲間に被害が出てしまうだろう

真っ向から迎え撃つしかないのならそれに打ち勝つまで



『皆!私の後ろの隠れてて!』

『すみませんヴァイオレット様!お願いします!』



できるだけヴァイオレットの真後ろに隠れるよう位置し砲撃に備える

迫り来る砲撃に対し攻撃を放とうとしたその時、上空から三本の柱が突如現れ敵の砲撃を相殺した



『なに!?』



想定外の介入があった事に面をくらうドリス

敵に特に変わった動きはなかった

なら上空から降ってきた攻撃は一体誰かと見上げると、そこには先程確認した竜の他に新たな竜が見下ろしていた



『なんだと……!?二頭の竜の他に更に三頭の竜!?』



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