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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
竜魔決戦編
280/342

各々の陣営

ヴァイオレット達がイアニス平野の小さな丘に到着した頃、その様子をクレイスとリベラの合同軍が観察をしていた



『来たな蛮族共め。全員地獄に送ってやる』

『丘からの偵察を任せていた尖兵はやられたそうです』

『仕方ない必要な犠牲だ。情報にあったあの竜を力の一端を見れただけでも十分役に立ってくれただろう。彼等の犠牲が報われる為にこの戦、何がなんでも勝たなくてはならないぞ』

『そうですね……必ず勝ちましょう』



王都にも兵はまだ残っているが主力はほぼ全てこの戦に出てきた

万が一でも抜かれでもしたら王都が危険にさらされることになるので負けることは許されない

今回の軍の指揮を任されたのはクロウドは、これから出陣する兵士達の士気を上げる為に声をかけた



『傾聴せよ!此度の戦でこの軍の指揮を任されたクロウドだ。君達の様な勇敢な兵士と共に戦えることを誇りに思う。そして共に戦うこととなったリベラには最大限の感謝を』



一度話を止めリベラの軍がいる方に頭を下げるとクロウドは続ける



『相手は今あの丘に位置している。我等の軍とリベラの軍の総勢約三万、大して相手は五千以上。数は少ないものの一人一人が精鋭とのことだ。が、いかに力のある者でも圧倒的数の前では無意味。竜が二頭いるらしいがその竜に対抗できるだけの兵器も用意してきた。我等の勝利は揺るがない!祖国を守る為に奴等を叩きのめすぞ!』

『おおおおお!!』



クレイス王国側の方で上がった声がヴァイオレット達の方まで聞こえてくる

その声を聞きながら敵の構成を観察していた



『前衛の戦闘兵が一万五千、その後ろに魔法兵が一万、後方支援の部隊が三千、上空にワイバーン騎兵が二千。そしてあれがルージュが戦ったという偽物の竜か』

『前回は一体だけだったけど二体増えてるね』

『あれはそんなにやばいものなのか?』

『うん、だからあれの相手は私達に任せて。それと陣形なんだけどどうしよっか?相手は横一列に並んでいて同じ陣形では不利だと思うんだけど』

『だったら俺に考えがある』



ライオネルが作戦を伝えそれを聞いたヴァイオレットはその案を実行することに

戦闘の準備が整うとヴァイオレットが仲間達に向かって激励の言葉を述べた



『皆ここから先はこれまでとは比べ物にならない様な壮絶な戦いが待ち受けていると思う。でも獣王国の人達も加わった今必ず勝てると私は信じてる。皆で勝利をつかみ取ろう!』

『おおおおおお!!!』

『よしっ!全軍出撃!!』


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