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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
竜魔決戦編
278/342

大所帯

ライオネル達獣王国と共闘することが決まると、ライオネルは配下の三人に何かを伝え森の中へと向かわせた



『何をさせに行かせたの?』

『あぁ、森の中で待機させていた他の仲間達を呼ばせに行ったんだ』



どうやらあの三人の他にも仲間を同行させていたようだ

三人が仲間を連れて帰ってくるのを待っていると、複数の気配がこちらに向かってきているのを感じ取った

先頭の三人が先程の配下達でその後ろから十人、二十人……次々と森の中から現れてくる

百、二百……途切れることなくどんどん獣人がやってきて気づけば千人を越え、なおも増え続けていた



『えっ……ちょっとこれ何人いるの?明らかに私達より多い気がするんだけど』

『そうだな。ざっと五千人ってところか』

『五千……よくそんなに連れて来れたね。国境で止められなかったの?』

『あぁ、昔人間達と戦争をしていた時に奇襲しようと作った洞穴があってな。結局その洞穴は使わずじまいだったんだが役に立った。俺達だけしか知らない場所だから奴等も俺等が侵入しているなんて夢にも思っていないだろう』



ヴァイオレット達の軍二千に加えライオネルの軍五千の計七千と戦力は予想していたよりも大幅に増強されることとなった

気づけば朝日が顔を出している

元々明るくなってきたら身を隠しながらの移動は難しいと考えていたので大した問題ではないが、これだけの大所帯となったら一目で気づかれるだろう



『それでこれからどこに向かうつもりだったんだ?』

『えと一先ずここから暫く行ったところのイアニス平野っていう場所かな。そこまで行けば王都までの道のりは大分楽になると思うから。それで戦う時にはライオネルには全体の指揮官をお願いしていいかな。私より向いてそうだし』

『分かった。その役目受けようじゃないか』



ヴァイオレットは自分よりもライオネルの方が軍の動かし方を知っているだろうと思い指揮官に任命

戦況を見てその都度指示を送るというよりも前線に出て戦う方がやはり性に合っていた

あとは急造の軍がいざという時連携を取れるかどうか

仲良くやってくれるといいが……



『レビィよ。今回は一先ず引き分けということにしておいてあげるわ』

『こちらが押していたように見えたが……アレスだ』

『カルカだ。あたいの攻撃をあんなに耐えるなんてやるじゃないか』

『マダラだ。中々に重い一撃だった』

『バッシュだ。さっきはいい戦いだった』

『俺はガオウってんだ。アンタも中々やるみたいだな。 またやろうや』



族長を始め、同じ亜人ということもあり距離が縮まるのにそう時間はかからなそうだった

この仲間達ならきっと大丈夫だろう



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