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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
竜魔決戦編
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別行動

ノルマン達が敵の存在を確認するよりも前に遡る

ヴァイオレット達は敵に気づかれる前に大橋に向けて移動をしていた

魔動車での移動は確かに速く疲労もないので楽チンではある

だが急を要している今は少しでも速く目的地に到達したい

ヴァイオレット達だけであればずっと早く到着できるが、その為には仲間達を置いて行かなくてはいけない

しかしこの先どうなっているか分からない状態で仲間達を置いていってどんな危険があるか

どっちにするべきかとヴァイオレットが悩んでいると、表情から感じ取った仲間達がヴァイオレットに声をかけてきた



『ヴァイオレット様達は先に行って下さい!』

『えっ、でもそうしたら皆は……』

『俺等のことは気にしないで下さい!自分の身位は自分で守れますから!』

『そうっすよ!ヴァイオレット様の足手まといにならない為に死に物狂いで特訓したんすから!』

『あとで必ず追いつきますから今は先に向かってて下さい!』



仲間達の頼もしい言葉を受けて意志は固まった

ヴァイオレットはルージュ、ニフリートを連れて先行して街へと向かう事を決めた



『分かった!全員無事に来てよ!』

『任せて下さい!』

『ヴァイオレット様達もご無事で!』



という経緯があり仲間と別行動を取る事となった

そして今、ヴァイオレット達は大橋が目視できる場所まで来ていた



『あれが橋か。皆大丈夫かな?』

『なんとかなるだろう。あ奴等も覚悟を決めてここに来ているのだ。主も仲間を心配するのはいいが時にそれは奴等の覚悟を侮辱することなるぞ』

『それもそうだね……ごめん!今は目の前のことに集中するよ』



敵の事に意識を向けるようにしてやがて大橋の真上まで来る

そこでヴァイオレット達は複数の気配を感じ取った

竜人化したことにより以前よりも明らかに五感が研ぎ澄まされていて敵意のある視線ということは一瞬で分かる

敵が橋の向こう側で待機している事は間違いなかった



『やっぱり敵が待ち構えてるみたいだね』

『どうする?サクッと倒してきちゃう?』

『いや……このまま通過する。こっちの方が数が多いし橋を渡ることができればすぐに制圧できるよ』



今さっき仲間のことを信じることにしたのだからここの敵は味方に任せる

とはいえもし橋を壊されてしまったら話は別なので、念の為橋に強力な防御魔法をかけておくことにした

大橋を通過した後に追跡してくる敵はなし

ヴァイオレット達はそれから暫くしてアニマを視界に捉える



『あれがアニマだね』

『さっきの関所と違ってここには一般人もいるから間違っても攻撃に巻き込まないよう気をつけてね』

『よし、行くぞ主よ』



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