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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
竜魔決戦編
266/342

関所突破

壁の上と地上とで激しい戦闘が繰り広げられる

奇襲をかけたガオウ達は目的の連絡拠点がある場所の目の前まで来ていた



『一気に押し込め!』

『おおお!!』



ガオウを先頭に守りを固めている相手を崩して道を切り開いていく

反対側の味方も進んではいるがガオウ達の隊の方が早く拠点に辿り着きそうであった

目の前の敵を吹き飛ばしながら目的である拠点の様子を確認していると、何者かが中に入っていく姿を捉えた

それを確認したガオウは相手が王都に報告しようとしているのではと考えた



『こりゃモタモタしてられねぇな。一気に畳みかけてやるか。モード月狼(ルナウルフ)



そう唱えるとガオウの身体が一層大きくなっていく

ガオウは形態変化を使用し勝負を決めにかかった

この技は以前満月の時に限り扱うことができていたもので使用すると理性を失ってしまっていたが、特訓の成果により自分の意志で発動することができるようになった

能力の上昇値も以前とは比べ物にならない

地面を強く蹴り上げると一瞬にして拠点がある場所へと辿り着き、壁を突き破って拠点へと侵入した



『な、なんだぁ!?』



突然壁が破壊され目の前に巨大な狼が現れたことに相手は目を丸くしていた

手には連絡する為の道具と思われる物が握られていたので、驚いている隙に腕ごとそれを切ってみせた



『ぎゃあああ!!』

『危ねぇ危ねぇ。なんとか間に合ったみたいだな。それじゃあサヨナラだ』



その後の戦いは完全にガオウ達のペースで進んでいった

拠点にいた人物はどうやら指揮官だったようで、拠点ごと倒されたことで相手の士気は下がり勝利を手にすることができた

地上で戦っていたアレス達の方もその頃には敵を殲滅し終えていて関所の門の破壊に成功していた

これで引き続き魔動車で移動することが可能になったというわけだ

戦いを終えたガオウ達は観戦をしていたヴァイオレット達の元に戻った



『皆お疲れ様、被害は?』

『負傷者が数名いやすがどれも軽傷なんで問題ありませんぜ』

『そっか、この短時間で関所を落としてくれて助かったよ』

『もうちょっと歯応えのある相手だと良かったんだがまぁいい肩慣らしになったってもんでさぁ』

『戦いが終わってすぐで申し訳ないけどすぐに移動しよう。ここから暫く行った先に森があるからそこまで移動してから休息をとろう』



連絡拠点の破壊に成功はしたがそれはあくまで時間稼ぎ

遅かれ早かれこの関所が襲撃されたことは知られ王都に報告されるだろう

それまでにいかに進めるかが重要となる

関所を突破したヴァイオレット達は一度身を隠せることができる森を目指した


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