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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
竜魔決戦編
263/342

進軍

クラーケンが港で暴れ回っている頃、ヴァイオレット達は港から少し離れた砂浜へとやって来た



『クラちゃんが上手くやってくれてるみたいだね。敵の意識があっちに向いている今のうちに早いところ移動しちゃおう』



ノット達が作ってくれた魔動車を船から降ろしていき、食糧等を積んで出発の準備を進めていく

クラちゃんには死なない程度に手加減をしてくれと頼んでおいたが大丈夫だろうか

ヴァイオレットが港の方を見ながら気を揉んでいると、積荷を運んでいる者達から準備完了の合図があったので魔動車に乗り船に残る仲間達に一時の別れを告げた



『じゃあ私達は行くから』

『無事に帰ってくることを祈っておりますじゃ』

『ありがと。ノット達も気をつけてね』



仲間達に見送られながら魔動車を始動させる

ノットに教わった通り右側にあるペダルを踏むと進むらしいのでそのペダルを踏み込むと、急にとんでもない速度で走り始めてしまった



『わぁ!?こ、これは相当運転が難しいね。私には向いてないかも』

『私が運転を変わりましょう』



このまま自分が運転していたら事故を起こしてしまう

そこで仲間に代わりに運転をしてもらうことにした



『おー速い速い。この速度なら大分時間短縮できそうだね』

『これなら王都まですぐだね』

『いや、これで王都まで向かうのは難しいかな。ここから先に関所があってね、山の間に造られているからそこをこの魔動車で気づかれないよう移動するのは難しいかも』

『主が盗んできた地図の情報が正しければそこには山にも兵士達が警備をしているようだな』



ニフリートの言う通り関所には既に兵士達が配備されているのでその先は自力で関所を突破してどうにか移動するしかないだろう

関所に配置されている兵士の数はおよそ二千、こちらとほぼ同数だ

船で話し合ったが戦いを避けることができないのならいきなり王都で大きな戦いに出すよりも関所の戦いで肩慣らしをしつつ、軍の士気を上げる為に利用しようということで結果戦うことに決めた

その事は予め仲間達には伝えているので既に皆いつでも戦いに臨めるよう各々集中力を高め始めていた

それから移動すること丸一日、魔動車で移動していたヴァイオレット達は関所の近くに到着した



『見えた、あれが関所だね』

『偵察に出ていた者達からの情報によれば敵の数は大体情報通りのようです』

『分かった、皆準備はいい?』



仲間達に戦う準備ができているか顔を見て問う

全員戦士の目つきになっていていつでも出撃できることが分かるとヴァイオレットは号令を出した



『よし、出撃!』

『おおおお!!!』


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