表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
竜魔決戦編
261/342

王都までの移動手段

駐屯地から地図を盗んで待機していた船へと戻ってきたヴァイオレットは早速作戦会議を行った

港から王都までの距離は予想していたよりもかなりあり、そこまでにはいくつもの村や町が存在していた

それらを避けて通ることは可能ではあったが、それによって無駄に体力を消費することになり食糧も底を尽きてしまう可能性がある

なにより相手よりも先に仕掛けようというのに迂回をしていたら意味がなくなってしまう



『船はこの港から離れた砂浜に停泊するとしてどうやって移動しようか……』

『まさか陸での移動を頭に入れていなかったとは主も詰めが甘いな』

『うっ……確かに見積もりがちょっと甘かったみたい……』



エリザ達が自分達の元まで来ることができたのだから王都までそう遠くないと考えていた

こんなことならエリザと共に行動していたミリアーナを連れてくればよかったとも思ったが、彼女は王都に嫌な思い出があるので今回の作戦には参加させないことにしていた

とはいえやはり話くらいは聞いておけばよかったと後悔していると、ノットが話しかけてきた



『ちょっといいかのヴァイオレット様』

『どうしたのノット?』

『実は見せたいものがありますじゃ。こちらへ』



ノットに誘われてヴァイオレットがやって来たのは船中の倉庫となっている場所

そこには食糧の他に大きな布に覆われたものがあった



『ノットこれって?』

『ふっふっふっ、これがあればヴァイオレット様の悩みはすぐに解決できますじゃ。とくとご覧あれ!』



ノットの合図で一斉に布がめくられる

するとそこから列車に似た形をした乗り物が現れた



『これ……魔動列車?』

『これは魔動列車を小型化したもので更に小回りが効くようにしてこのハンドルで運転できるようにしたんじゃ。名づけるならば魔動車じゃな』

『魔動車……まさか船を作ってる合間にこれも作ってたの?相当無理したんじゃ……』

『なぁにこれくらいどうということはありませんじゃ。魔動列車と構造は大して変わらないから簡単なもんじゃったよ』

『ありがとう!これでなんとかなりそうだよ!』



ノット達がこの魔動車を用意してくれていて本当に助かった

もしこれがなければ皆一緒に長距離走をすることになるところだった

この魔動車を利用し、ヴァイオレット達は王都に向かうルートを練ることにした



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ