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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
竜魔決戦編
257/342

いざ出航

カラミティから戻ってきた後のヴァイオレットは新たな力を自分のものにする為ひたすら特訓を行った

仲間達も模擬戦やヴァイオレットの特訓に付き合ったりと過酷な鍛錬のお陰でメキメキと力をつけていった

そうしてカラミティが襲撃に遭ったあの日から一ヶ月が経過し、遂に王都へと出陣する日がやってきた



『ヴァイオレット様、どうかご武運を』

『ありがとう、私達が留守の間は任せたよガリア』

『ハッ』



カラミティに残る者達全員に見送られヴァイオレット達は歩き出した

自分達の姿が見えなくなるまで声援を送って者達、そしてそれに応える仲間達

その光景をヴァイオレットは目に焼き付けた



『いよいよ出発かぁ』

『緊張してる?』

『緊張とかはないけど皆が無事に帰ってこれるように頑張らなきゃって思って』

『顔が怖いよー。ヴァイオレット一人が頑張らなくても大丈夫だよ。皆強くなったんだし。それに今からそんな気を張ってたら疲れちゃうよ』

『そっか……それもそうだね。ありがとうルージュ』



これから向かう敵地では何が起こるか分からない

一人の犠牲者も出さずにするにはどうすればいいか……そう考えていたら無意識のうちに表情が険しくなっていたようだ



『ところで海からの移動はどうするんですか?これだけの人数となるとニフリート殿達の背に乗せてもらっても全員を向こうにに送るのは難しいんじゃないですか?』

『あぁ、その辺りは大丈夫。ちゃんと準備してあるから。きっとビックリするよ』

『?』



着いてからのお楽しみだと内緒にされ首を傾げる仲間達

その正体は海岸に着くとすぐに明らかとなった



『おぉ船だ!船があるぞ!』

『こんな巨大な船いつの間に作ってたんだ』



王都に行く者達が鍛錬を行っていた間、ノット達を筆頭に戦いに参加しない者達で船を作ってもらっていた

全部で三隻、いくらこういった作業が得意なノーム族達でも一月という短期間で仕上げるのは相当大変だっただろう



『ヴァイオレット様、出航の準備はできておりますじゃ』

『ありがとうノット』

『なぁに、自分達は戦うことができないからこれくらいお安いことですじゃ』



船の仕組みを知っているのはノット達だけなのであちらに着くまでは同船してもらうことになる

持ってきていた物資を船へと積んでいき、帆を張り錨を上げて出航の準備が整う



『それじゃあ行こうか。出航!』



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