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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
竜魔決戦編
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カラミティの様子

王都で色々動きがある中、ヴァイオレット達は竜の国からカラミティへと戻ってきた



『いっちばーん!』

『はぁはぁ……くそぉ、途中から失速しちゃった。やっぱりルージュは速いね』

『まさか我よりも先にゴールするとはな。俊敏性に関してはルージュの方が上のようだな』

『でもヴァイオレットのお父さんはもっと速かったからなぁ。あれに追いつけるようにまだまだ頑張らなくちゃ!』



イグニスの飛んでいる姿がルージュの目に焼き付いているようであれを目指して特訓しようと息巻いている

そんな話をしながらカラミティを歩いているとガリアがこちらに向かってきた



『ヴァイオレット様!おかえりなさいませ』

『ただいまガリア。あれから皆の調子はどう?』

『えぇそれはもう全員毎日張り切って鍛錬をしていますよ。戦いに参加しない者達は日夜カラミティ復興に勤しんでいます。それでそちらの方はいかがでしたか?』

『まぁ色々あって話すと長くなっちゃうからあとで話すとして、とりあえず結果だけ伝えると戦闘の要請は受け入れてもらえなかったよ』

『そうでしたか……』

『けどその代わりに援軍に負けない位の力をもらったよ』

『あぁどおりで……ヴァイオレット様にお会いした時から以前とは比べ物にならない位の並々ならぬ気配を感じておりました。それだけの力であればきっと勝利へと導いてくれるでしょう』



始めの頃イグニスのお守りから溢れ出る気配を察知してビビッていたりしていたのでそういう気配には敏感なのだろう

ガリアに軽く挨拶を済ませるとヴァイオレットは次に王都へと攻め込む為に訓練を行っている者達の元へと向かった



『おーやってるねー』



族長達によって選抜された精鋭はおよそ二千

今はその二千を二手に分けて模擬戦を行っているようだ

兵士だけでなく族長達もその場の順応性や判断力を鍛えるにはいい訓練になるだろう

一人一人の力は着実に上がってきている。その努力は体にある生傷が物語っていた

丘の上から戦っている姿を眺めていると、ガオウがこちらに気づいてやって来た



『ヴァイオレット様帰ってたんですかい』

『さっきね、それよりも皆凄い気迫だね』

『そりゃあそうでさぁ。ヴァイオレット様の足手まといになるわけにはいきませんからな!』

『じゃあ私もちょっと参加しようかな』

『そりゃあいい!いっちょ俺らをしごいてくだせぇ!』



王都に攻め込むその日までに少しでも力を使いこなせるようにならなくてはならない

その為にガオウ達に協力してもらって暫く鍛錬を行うことにした



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