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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
竜魔決戦編
233/342

空中戦1

竜の国にやって来て早々揉め事を起こしてしまったヴァイオレット達

ヴァイオレットの方は争うつもりなど毛頭無かったが、相手がそうでない以上こちらも抵抗しないわけにはいかない



『この先へは通させないぞ』

『全員地に落としてくれるわ』



こちらを倒す気満々で二頭の竜はヴァイオレット達に向かって攻撃を仕掛けてきた

左右から挟撃する形で息吹を放たれたニフリートは更に上へと飛んで回避、だがそのすぐ後ろから二頭の竜は追ってきて息吹を放ってくる

ニフリートに回避を任せてヴァイオレットが当たりそうな相手の息吹を相殺する

数的には同数だが実質二対一ようなもので、二頭の竜の攻撃を全ていなすのは流石に厳しいものがあった

そこへ今まで観戦していたルージュが戦いに加わろうとしてきた



『ヴァイオレット!ボクも戦うよ!』

『ルージュはダメ!今の状態じゃ却って足手まといになっちゃうから』

『むぅ!』

『だがこのままでは無駄に消耗するだけだぞ』

『うーん……分かった。片方は私一人でなんとかしてみるからもう片方はニフリートに任せるよ』

『一人でって……どうする気だ?』

『気合い!』



そう言うや否やヴァイオレットはニフリートの背から飛び降りた

このまま落下していくかと思いきや、ヴァイオレットは下に向かって風魔法を放った



『ホッ!ホッ!』



ヴァイオレットが思いついたのは風魔法を駆使して一時的に空中を移動するというもの

連発していなければ空中に留まることができないので使い勝手は悪いが、これでなんとか戦うことができる

一対一になればニフリートがこの竜達に負けることはないだろう



『ほぉ、俺とサシで戦おうというのか。たかが人間風情が生命知らずめ』

『ねぇ聞きたいんだけどさ、あなたってニフリートとどっちが強いの?』

『なんだ突然。そんな事を聞いて何の意味がある』

『いやぁ、もしニフリートに勝てないっていうんならあなたじゃ私には勝てないかもよ』

『なんだと……?』



自分よりも格下だと思っていた相手にお前は勝てないと面と向かって告げられた竜は露骨に声色を変え怒りを露わにした

実際ニフリートの背中にいる間相手の動きを観察していたがニフリートには及ばないと感じていた

とはいえ空は相手の土俵なので苦戦を強いられるだろう

これで少しでも冷静さを欠いてくれれば儲けものだ

ヴァイオレットの狙いは上手くハマり、侮辱されたと感じた竜は激怒して向かってきた



『よくも侮辱してくれたな……跡形もなく消し飛ばしてやる!』



ご拝読いただきありがとうございます!

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隔日投稿で最新話を更新していますのでよろしければ次回もよろしくお願いします!

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