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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
竜魔決戦編
219/342

友の元へ

ヴァイオレットがミュゼルと戦っていた頃、ルージュは人質となっていた者達を連れてカラミティに戻ってきた



『着いたよ』

『ありがとうございますルージュ様』

『僕はヴァイオレットの所に戻るから見つからない場所に隠れてるんだよ』



仲間を背から降ろすとルージュはヴァイオレットの元へと向かった

カラミティに戻っている最中大きな音が聞こえたが恐らくヴァイオレットが敵を一掃するのに派手にやったのだろうと推測

加勢というよりは疲れているであろうヴァイオレットを迎えに行くのが目的である

しかしその道中でルージュは想定していなかった敵と遭遇してしまう



『あれは……』



カラミティに向かって進軍してきている敵の軍勢を発見する

ヴァイオレットから逃げてきた人間共かと最初考えたが、ヴァイオレットがあれだけの数を取り逃がすとは思えないし、何よりさっき見た人間達とは様相が違うことに気づく



『あれが町に行ったら大変なことになっちゃうな。合流する前に片付けちゃうか』



ルージュ個人としてはカラミティにいる仲間よりもヴァイオレットを優先したい気持ちの方が強い

だがあれを放置して仲間が傷つけられて悲しむヴァイオレットの姿は見たくはない

ルージュは先に敵を殲滅することにし、急降下して敵に竜の息吹で奇襲を試みた

だがその途中で進軍していた敵に見つかってしまう



『敵襲!上空から一体の竜を確認!』

『あれは……あの女が従えている竜だ。始末するぞ!』

『ワイバーン部隊!』



一人の兵士の合図により森に隠れていたワイバーンが姿を現した

ワイバーンと対面するのはヴァイオレットと共に脱獄した時に相対した時以来

あの時は複数のワイバーン相手に逃げることしかできなかったが、日々ガルディアスと鍛錬し成長しているルージュにとって今は何体いようと物の数ではない



『こっちはお前達に構ってる暇はないんだよ!くらえ!』



先を急ぐルージュは向かってくるワイバーンの部隊に対し竜の息吹を放った

それもただの息吹ではない。ルージュが特訓し自分なりに編み出したオリジナル技である



流星群(メテオシャワー)!』



普通の息吹とは異なり幾つも枝分かれさせて放つ技

単体相手というよりも今回のように複数の相手をする時に有効な技で、一撃あたりの威力は落ちてしまうがそれでもワイバーン程度の相手であれば効果は十分だった

複数いたワイバーンは流星の如く凄まじい速度で迫ってくる攻撃を避けることが出来ず直撃、背中に乗せていた騎士諸共次々と地に落ちていった



『飛んでるやつらは大体倒せたかな。あとは地上にいる奴らだけだけど……あれはなんだろ?』



人間の隊列の中にどう見ても人間が作った偽物の竜の形をした物体を発見するルージュ

その人工の竜を見た瞬間、ルージュは自分達と同じ匂いがしていることを感じ取った

だがあれは間違いなく人間が作った物、きっと気のせいだろうとすぐに気持ちを切り替え戦闘態勢に入った



『まぁいいや、とにかくアイツらを全員潰してさっさとヴァイオレットのところに行こう』



ご拝読いただきありがとうございます!

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隔日投稿で最新話を更新していますのでよろしければ次回もよろしくお願いします!

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