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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
竜魔決戦編
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不可視の攻撃

『さて、タネ明かしも済んだし続きといこうか』

『そうだね、あなたにどんな力があろうと私はあなたを倒して仲間を助けに行かなくちゃいけないんだから』

『ならお互い肩慣らしもすんだだろうしそろそろ本気でいこうじゃないか』



そう言うや否や、ミュゼルは攻撃を再開し始めた

しかし先程までと変わらない攻撃、これまで通りにいなして反撃を試みようとヴァイオレットは機を窺った

だがそこで思いもよらぬ出来事が起こる

なんと避けようと見ていたミュゼルの魔法攻撃が途中でいきなり消えてしまったのだ



『えっ!消え……』



不発かと思った次の瞬間、右肩が突如爆発し思わず仰け反ってしまう

それだけではない。目視で確認できていない攻撃が次々とヴァイオレットを襲った



『いったぁ……!なにこれぇ』

『マジックエンチャント"インビジブル"。不可視化する魔法で本来は人に対して使うものだが魔法に付与することで今のを実現しておるんじゃよ』

『そんな使い方があるんだ……』

『まぁ一朝一夕でできる芸当ではないがな。ほれドンドンいくぞ』



魔法攻撃をリキャストタイムなしでバンバン撃ってくるだけでも面倒なのにその上それを不可視化されては対策のしようがなくなってしまう

とにかく動き回って回避を試みようとするヴァイオレット、そこに今度は通常の攻撃を視覚で捉えた



『今度は見える!』

『残念ハズレじゃ』

『うげっ!』



目視できた攻撃をリフレクションで反射しようとしたが、直前で霧散してしまった

そしてリフレクションを張った場所とは真逆の方向から攻撃がやってきて見事にくらってしまう



『今のは形だけ作った偽物じゃ。見事に騙されおったの。かっかっか』

『また面倒事が増えた……』



見えるものが偽物で見えないものが本物、かと思えば今度は見える攻撃も本物だったりとミュゼルに完全に翻弄されてしまう

段々と訳が分からなくなってくるヴァイオレット

致命傷になるような大きなダメージを負わされているわけじゃないが、小賢しい技でチクチクとやられるのは非常にストレスが溜まった

魔力で探知することもできず目で捉えられない

避けるのが困難ならとヴァイオレットはある手段をとることにした



『シルフ、あれお願いしていい?』

『あれ?あーあれね。仕方ないわね、その代わりさっさと終わらせなさいよね』

『分かってる』



攻撃の方に魔力を集中しようと思っていたが、このままでは攻撃をできずまともに近づくこともできない

そこでヴァイオレットは攻撃にではなく回復の方に魔力を集中させることにした



『いくよ……自動回復(オートヒール)



ご拝読いただきありがとうございます!

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隔日投稿で最新話を更新していますのでよろしければ次回もよろしくお願いします!

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