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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
竜魔決戦編
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強さの秘密

ヴァイオレットの前に立ちはだかるミュゼル

このような状況でなければいい腕試しになっていただろうが、魔法騎士がカラミティに向かった以上出し惜しみをしている暇はない

まだ魔力には装備分も含めて大分余裕があるのでここは一気に押して勝負を決める

……と思っていたが、ミュゼルの方も序盤から魔法の雨を降らしてきた



『ほれほれ、どんどん行くぞ』



威力が増しているのは勿論のこと、以前は属性が増えれば増える程発動時間がかかっていたのが今は単発の魔法と変わらない速度で連発してくる

まるで手練れの魔法使いを一度に数十人相手しているかのようだ

流石にこのレベルの攻撃をくらったら無傷とはいかないだろう

なので前回戦ったようにリフレクションで対応してみるが、相手の圧倒的物量の前にはそれだけでは対応し切れなかった



『ほれほれどうした?さっさと妾を倒さなくては仲間を助けには行けないぞ?』

『そんな事言ってるけどそっちは大丈夫なの?そんなにたくさんの魔法を連発してたらすぐに魔力が切れちゃうんじゃない?』

『心配しなくてもいいぞ。お主と初めて戦った時から改良を重ねて通常の魔力の十分の一で使えるようになったからの。これで思う存分戦うことができる』



ヴァイオレットの程の魔力がない代わりに消費魔力を抑えてより多くの魔法を扱えるようにしたというミュゼル

しかしいくらミュゼルといえど、ヴァイオレットのように精霊と契約しているわけでもないのにこれだけの技術を短期間で習得できるとは思えなかった



『よくそれだけの技術を一年ちょっとでできるようになったね』

『ふふっ、知りたいか?お主になら特別に教えてやってもいいぞ。妾の能力の秘密はこれじゃ』



まさか自らそのタネを明かしてくるとは

一体どんな手法なのかと見ていると、ミュゼルは戦闘中にも関わらず急に着ていた服を脱ぎだした



『えっ!なにしてるの!?』



ヴァイオレットの驚く声も気にせず上着を脱ぐと、今度は別の理由で驚かされる

ヴァイオレットが驚いた理由、それはミュゼルの体のあちこちに魔法陣が刻まれていたからだった



『体に……魔法陣?』

『そうじゃ、妾は自分の体に魔法陣を刻み込むことで様々な能力を得ているんじゃ』



魔法陣は繊細なもので、複雑になればなるほど失敗する確率が高くなる

失敗した時どうなるか……それは魔法陣を発動して見ないと分からないがただでは済まないことは間違いない

事前に試してから体に彫っているんだろうがそれでも自身の体に刻み込むということはそれ相応のリスクがあるはずだ



『中々狂ってるね』

『力を得るにはそれなりの代価が必要になるからの。この力を全てお主にぶつけるぞ』



ご拝読いただきありがとうございます!

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隔日投稿で最新話を更新していますのでよろしければ次回もよろしくお願いします!

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