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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
竜魔決戦編
215/342

足止め目的

ミュゼルの背後には数千の魔法騎士にワイバーン、そして謎の竜の形をした兵器

魔法騎士達とワイバーンだけであれば今のヴァイオレットならどうということはないだろう

だがミュゼルを相手にしながらだと話は変わってくる

一度お互い本気を出していないとはいえ手合わせをした間柄、ヴァイオレット自身もレベルアップしたが相手もそれは同じなはず

ミュゼルと同時にこれだけの数を抑え込まなくてはならないとなると流石に骨が折れる

いっそここであとの事考えず全力を出して一気に終わらせてしまうか

後ろにいる魔法騎士を見ながらどう対応するか考えていると、その様子に気づいたミュゼルが口を開く



『あぁ心配しなくていいぞ。お主と戦うのは妾だけじゃ』

『……どういうこと?私を始末するなら全員で来た方がいいんじゃない?』

『ふむ、正直言ってお主が犯罪者だとか国を脅かす存在だとか妾にとってはどうでもいい話なんじゃ。妾は妾が全力を出せる相手とサシで戦えればそれでいいんじゃよ』



国の最高戦力と言っても過言ではない団長から出たとは思えない発言

しかしミュゼルの言葉からはこちらを騙そうという意図は感じられなかった

ヴァイオレットからしたら好都合、迷うことなくその提案を呑んだ



『分かった。一対一で戦おうか』

『そうこなくてはの』

『その代わり味方には手を出さないって約束して』

『別にいいぞ、妾の目的はお主だからの。ミュゼル・イシュタルトの名においてお主の味方には手を出さないと誓おう』



これで味方の安全は確保できた

あとはこの一騎討ちに勝利するだけ

そう思った矢先、ミュゼルが騎士達に命令を出した



『お主らは先に行っておれ』

『ハッ!』

『ちょっと!たった今約束したじゃん!』

『さっきのは妾個人がお主と約束を交わしたにすぎん。他の者は関係ないからお主の仲間の元へ向かわせただけじゃ。戦いの邪魔になるしの』



確かに一度も騎士達のことは言っていない

慣れない駆け引きをしようとしてまんまとしてやられてしまった

今の状態のカラミィに攻め込まれてしまったら一溜りもない

先へ向かおうとする騎士達を阻止しようとするヴァイオレット、しかしそれをミュゼルが邪魔してくる



五重魔法(フィフスマジック)



一度に五属性の魔法がヴァイオレットを襲う

避けても追尾してくる面倒な魔法、その間に騎士達はヴァイオレットから距離を取る



『妾を無視するとは悲しいのぉ。あ奴らを追いたいならまずは妾を倒していくんじゃな』

『……そんなにお望みなら希望通りぶっ飛ばしてあげるよ』



ご拝読いただきありがとうございます!

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隔日投稿で最新話を更新していますのでよろしければ次回もよろしくお願いします!

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