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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
竜魔決戦編
214/342

開戦前のやりとり

ヴァイオレットの前に姿を現した魔法騎士団団長ミュゼル

その背後には魔法騎士団の面々にワイバーン。先程の兵士達とは雰囲気からして違うのは一目見て分かった



『久しぶりじゃのぉヴァイオレット。健在でなによりじゃ』

『そっちも元気そうで』



会話をしながら再び後ろに目を向ける

ヴァイオレットは後ろにいる竜の形をした兵器と思われる物が気になって仕方がなかった

かなり頑丈そうに作られているのは勿論だが、それ以外の何かをあの竜から感じていた

様子を窺いながらミュゼルとの簡単な挨拶を済ますと、ミュゼルはヴァイオレットと共にいたシャビールの方へと目を向けた



『お主は……えーっとシャビールじゃったか。お主と先行していたはずの仲間はどうしたんじゃ?』

『そ、それが全員この者にやられてしまいまして……』

『ほぉ……』



シャビールはヴァイオレットの視線を気にしながらミュゼルに事のあらましを話す

当の本人であるヴァイオレットは事実なので特に気にせず話を聞いていた



『それで?お主は一人生き残って何をしておったんじゃ?』

『え、いや……それは……』

『こんなところで敵といてまさか転移の場所を教えていたわけではあるまいな?』

『あ……』



声色を変えずに話し続けるミュゼル

しかし笑顔を作って問いかけているがその目は全く笑っていなかった

それに気づいたシャビールは言葉を失ってしまう



『兵士たるものたとえ一人になろうと最後の瞬間まで兵士であれ。自分の命惜しさに味方に不利益が生じるような真似をする奴は必要ないわ』

『いや、お、お待ちください!』

『待たぬ。とっとと消えろ』



そう吐き捨てるとミュゼルはシャビールに魔法を放った

胸に突き刺さる光の矢、声を発する隙さえ与えることなくシャビールは力尽きた

味方を始末したミュゼルは力尽きたシャビールには目もくれずヴァイオレットとの会話を再開した



『さて、邪魔者もいなくなったし話の続きをしようかの』

『それは別にいいけど……どうして仲間を殺したの?』

『ん?こいつの事か?ちと違うの、仲間だった奴じゃ。こ奴は仲間を裏切ろうとした。殺す理由には十分じゃろ』

『まぁどっちみち私が殺るつもりだったしそっちのやり方にどうこう言うつもりはないけど、仲間はもっと大切にした方がいいんじゃない?』

『あーあーそんな話には興味はない、妾はお主に興味があるんじゃからな。まさかこんな形で相対すとは思わなんでこっちは久しぶりに昂っておるのじゃ』

『随分好戦的だね。まぁここに来てるんだからそういうことなんだろうけど』

『話が早くて助かるのぉ。それじゃあ早速始めようか』



ご拝読いただきありがとうございます!

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隔日投稿で最新話を更新していますのでよろしければ次回もよろしくお願いします!

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