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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
竜魔決戦編
208/342

人質の救出

目の前の敵兵士を次々と屠っていくヴァイオレット、しかし敵は倒しても倒しても次々と向かってきた



『単独で行こうとするな!常に複数でかかれ!』



複数人で斬りかかってくる兵士達、しかしどの攻撃もヴァイオレットには届かない

普段二フリートと戦っているヴァイオレットからしたら兵士達の動きは眠たくなるような速度だった

警戒して着てきた装備の貯蓄魔力を使う必要もなく純粋な身体能力のみで事足りた



『くそっ!魔法部隊!』

『ファイア・バレット!』



後方にいた魔法部隊数名がヴァイオレットに向けて魔法攻撃を仕掛けてきた

攻撃は全弾命中、ヴァイオレットがいた場所は土煙に覆われる



『やったか!』

『全然やれてないよ』



土煙の中から飛び出し、前衛にいた兵士の頭を越えて魔法部隊を排除していく

ヴァイオレットの体には深手どころか傷一つすらついておらず兵士達は驚愕した



『なっ!?無傷だと!?』



ヴァイオレットは日頃から竜の息吹を食らっている身、この程度の攻撃をくらったところで傷ついたりはしない

兵士達はどうにかヴァイオレットを食い止めようとするも全く歯が立たず、死体の山を築き上げていった

そうしているうちにヴァイオレットはいつの間にか敵陣の真ん中まで辿り着いていた



『多分この辺りに捕まってる人達がいると思うんだけど』

『おい!それ以上動くんじゃない!』



声のする方を見るとそこには兵士と探していた仲間達が取り押さえられていた

兵士達が人質に剣を向けヴァイオレットを脅し始めるが、ヴァイオレットは情報通り全員生きていたことに一安心する



『ヴァイオレット様、申し訳ありません』

『心配しないで。すぐ助けてあげるから』

『おい、少しでも妙な動きをしてみろ。人質の命はないぞ』

『分かったよ。私が動かなければいいんでしょ?』

『そうだ、おい誰か鎖を持ってこい。こいつは縄程度じゃ拘束できないからな』



人質を利用してヴァイオレットの動きを封じ、その間に拘束を試みようとする兵士達

その様子を人質に剣を突きつけて見ていた兵士達に異変が表れた



『うぐっ……!』

『お、おいどうし……うっ!』



それまでなんともなかった兵士達が急に苦しみ出し次々と泡を吹いて倒れていく

勿論ヴァイオレットは何もしていない

兵士達が動けなくなったのは、ヴァイオレットが敵陣に殴り込む前にタイニーラット達に毒を塗った針を事前に持たせて頃合いを見て使うよう頼んでいたからである

ラット達が拘束されていた仲間達の縄を解き、周りに兵士がいなくなったことを確認したヴァイオレットは上空に向かって声をあげた



『ルージュ!』



名前を呼んだ瞬間に上空で待機していたルージュが急降下して目の前に現れる



『さぁ早く乗って。ヴァイオレットの邪魔になっちゃうから』



解放された仲間達を次々と背中に乗せていき、ラット達含め全員乗ったことを確認するとルージュはカラミティがある方へと飛んでいった



『これで人質もいなくなったし心置きなくやれるね』



ご拝読いただきありがとうございます!

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隔日投稿で最新話を更新していますのでよろしければ次回もよろしくお願いします!

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