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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
竜魔決戦編
203/342

救援

突然出現した人間達の襲撃に遭った警備隊は完全に虚をつかれた形となり、盾を構えるのが僅かに遅れて飛んできた矢に被弾してしまった



『ぐっ……!』

『おい大丈夫か!』

『下の門番達!早く中に入れ!』



外に出ている門番達を急いで中に入るように言い門を閉める

その間にも矢の雨は振り続け、こちらもどうにか反撃を試みようとするが相手の数の方が圧倒的に多く警備隊を苦しめた



『あいつら一体なんなんだ!』

『うっ……』

『お、おいどうした?』



先程矢を受けた者が突然膝をつき苦しみ始めた

傷を負ったとはいえ致命傷にはならないような傷だったので放っておいたはみるみるうちに顔色が悪くなっていっていた

その者だけではない。他に矢を受けた者が次々と倒れだした

落ちている矢を拾ってよく見てみると、鏃にどす黒い液体が塗られておりそれが毒だという事に気がついた



『あいつら矢に毒を仕込んであるぞ!かすり傷でもやられるから気をつけろ!』

『毒をくらった奴は下がらせろ!』

『上の警備隊だけじゃ足りない!応援を呼べ!』



魔物と違い統率のとれた行動をしてきて且つ自分達よりも数の多い相手を前に現場は完全に混乱状態

その様子を見逃すことなく人間達が更なる攻撃を仕掛けてくる



『ファイアボール!』



数百規模の火の玉の雨が一斉に襲いかかってくる

盾を用いてそれを防ごうとするが、毒によって身動きが取れなく者を庇いながら防ぐことは難しく多くの者が被弾してしまう



『ぐわあああ!』



こちらの反撃が無くなると敵は門に近づいて中へ入ってこようとする

それを防ごうと残った者だけでなんとか立ち上がり反撃をするも、数が足りず遂に門が破壊され始めた



『このままじゃまずい……!』



中には戦えない者が多くいる。敵の背後には突撃の待機をしている者達がいるようなので入られてしまったら多くの犠牲者が出ることになるだろう

どうにかして食い止めなければ……そう思っていると上空を何者かが通過した

その人物はそのまま門を破壊しようとしている敵の元まで飛んでいくと次々と人間を蹴散らしていった



『あ、あれは……ガオウさんだ!』

『ガオウさんが来てくれたぞ!』

『遅くなっちまったな』



人狼族の長であるガオウの到着、それに加え他の人狼族達の増援により壁を守っていた者達が湧き上がる

門の破壊は阻止、相手を押し返して侵入を食い止める

だが未だ数は劣勢、窮地は凌いだがピンチであることには変わりない



『どうしますか?』

『へっ、そんなの決まってるだろ。俺達に喧嘩売ったんだ。こんなにした奴等を全員ぶっ殺す!』



ご拝読いただきありがとうございます!

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隔日投稿で最新話を更新していますのでよろしければ次回もよろしくお願いします!

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