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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
竜魔決戦編
200/342

出陣

魔動機竜の完成を確認したアレクサンドロスはそれから数日後、兵士達を集めていよいよヴァイオレットのいる元へと出撃する時がやってきた

兵士の数約五万、今王都で出兵することができる最大数である

それに加えて魔動機竜、偵察に行かせていたアレクの情報では相手の数は確認できた限り一万程度

更にそこから女、子供、老人のような非戦闘員を除けば数は数千程度とのこと

だが全て亜人種で一人一人が手強く、ヴァイオレットがいる場所とは別に他の亜人種も存在しているということらしいのでそれらの警戒が必要になる

なので今回の戦闘は短期決戦。圧倒的な物量で敵陣を突破し、目標であるヴァイオレットを討つ

いくら個々の能力が秀でていようと複数で一斉に襲いかかれば倒すことができる

それに相手はまだこちらが攻撃を仕掛けてくるということを知らない

突然数万の軍勢が現れていきなり奇襲に遭えば相手も混乱することだろう

それがこちらの大きなアドバンテージとなる

準備が整いいつでも出陣できる兵士達にアレクサンドロスは檄を飛ばした



『諸君、此度の戦は今までの戦とは少しワケが違う。敵のいる場所はここより遥か遠くの大陸、加えて相手は亜人種の軍勢。そして知っている者もいるだろうが相手の大将は我が娘エリザを殺めようとしたヴァイオレット・カラミティア。一度捕らえたが上手く逃げられてしまい海を渡って戦力を増やしていってる。放置していたらまた王女を……いや、今度はこの国の民達を襲うかもしれない。そうなる前に敵を討たなくてはいけない』



アレクサンドロスの言葉で兵士達の目の色が変わっていくのが分かった

王自ら檄を飛ばさなくても兵士達は仕事を果たしてくれるだろう

だが先程も述べた通りこれまでの戦とは事情が違うので今回こうして檄を飛ばすことにした

国民の中には当然兵士達の家族も含まれている。その家族達までもが危険に晒されるかもしれないというのなら士気も上がるだろう

実際に相手がそうしてくるかどうかは重要ではない。士気を上げる為ならどんな手でも使う

それだけ今回の戦は負けるわけにはいかなかった



『お主達の力が合わさればどんな強敵も必ずや討ち果たしてくれるだろう。我が国の為に力を貸してくれ勇敢な兵士達よ!』

『おおおおおおおお!!!』



アレクサンドロスの檄で奮い立つ兵士達の声で地面が揺れる

見事に士気を上がった兵士達は、アレクが準備した装置を使用してヴァイオレットのいるユーレシカ大陸へと出陣した



ご拝読いただきありがとうございます!

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隔日投稿で最新話を更新していますのでよろしければ次回もよろしくお願いします!

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