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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
竜魔決戦編
191/342

魔動列車の完成

『ヴァイオレットーこっちこっちー』

『今行くよー』



ヴァイオレットがユーレシカ大陸にやって来てから一年が経過した

エリザ達が帰っていった後カラミティや他の場所は開拓されていき、最初の頃とは比較できない程の発展を遂げた

道は整備され馬車を利用することによって近隣への移動が格段に良くなった

馬車といってもただの馬車ではない、ヴァイオレット達が使っている馬車は魔物を用いている

以前学校で習った従魔契約の方法をシオリが覚えていて、それを仲間達に教えて馬車を引く仕事をしてもらっている

馬車というよりも魔車と呼んだ方が的確かもしれない



『やっぱ魔車は楽でいいねぇ』

『僕に乗った方がずっと早く到着できるのに』

『ルージュは速すぎるから村や町の様子がしっかりと確認できないんだよ』



カラミティはもう十分な程発展したが、他の町村はまだ色々と施設を建設中なのでじっくりと観察していくには魔車がちょうどいい

魔車に揺られながらヴァイオレット達が現在向かっているのはノーム達が作業している場所、ノーム達の報告でようやくアレが完成したということを聞かされたので今日はそれを拝見する為に向かっている



『ヴァイオレット様、到着しました』

『ありがとう』

『お待ちしておりましたぞヴァイオレット様』

『久しぶりノット、例のアレが出来たって聞いて来たんだけど本当?』

『勿論ですじゃ。どうぞこちらへ』



魔車から降りるとノットが出迎えてくれて完成した物が置かれている場所へと案内される

倉庫のような場所にやって来るとそこには巨大な扉があり、その扉を開けると目の前にはヴァイオレットが以前からノット達に任せていた列車があった



『おぉ、これがちっちゃい版の完成形かぁ』

『何度も試行錯誤を重ねてようやく完成させることができましたぞ』

『今から動かすことってできる?』

『そう言うと思ってもう準備しておりますじゃ。どうぞ乗って下され』



ノットに言われ列車の中に入ると車内もヴァイオレットがイメージしていた通りになっており、座り心地の良い座席に外を見渡すことができる透明な窓

シオリの記憶で見た電車とは見た目は違っていたが十分満足のいく仕上がりになっていた

先頭の方に座り発車を今か今かと待ち侘びていると、列車がゆっくりと動き出した

線路の上に沿って進んでいき徐々に速度が上がっていき、やがて魔車とは比べ物にならない程の速度にまで到達する



『凄い凄い!本当に走ってるよ!』

『今はまだ線路が全ての場所に通っていないので限られた場所にしか行けませんが線路が増えたら列車を増やしていく予定ですじゃ。名付けるなら魔動列車ですじゃな』



魔動列車の完成、それは町村の発展を更に加速させるものでこれからの活躍に大いに期待が寄せられた


ご拝読いただきありがとうございます!

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隔日投稿で最新話を更新していますのでよろしければ次回もよろしくお願いします!

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