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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
開拓編
190/342

報告

ヴァイオレットとの再会を果たしそして別れを告げたエリザ達は二月程かけて王都へと帰還した

王都に帰ってきた頃にはユリウスは既にミリアーナに興味を失ったのかエリザ達が帰ってくるよりも先に留学先である隣国リベラに帰ってしまっていた

無理矢理引き剥がしたのがよかったのか、諦めるよう説得させるのは骨が折れるだろうと思っていたので手間が省けた

帰国した後エリザ達は、密かにヴァイオレットをエリザ襲撃の犯人として仕立て上げた張本人を探す為に奔走した

誰が関わっているかも分からない状態なので少人数で怪しまれないよう地道な捜査が続いた

そしてアレクはというとエリザには告げず玉座の間へとやって来てアレクサンドロスに報告を行った



『ご苦労だったなアレク』

『滅相もございません国王様』

『ではお主が見てきたものを聞かせてもらおうか』



アレクはカラミティに潜入して得た情報を事細かにアレクサンドロスに伝えた



『この短期間でそのような事になっていたか』

『私が見たものが全てとは限らないでしょう。まだ何か隠していると思われます』



滞在日数が少なかったのでアレク達が見たのはユーレシカ大陸の半分にも満たない

それに意図してではないがルージュ以外の竜は他の場所で仕事をしていた為、アレクには二フリート達の存在はまだ知られていなかった



『そういえば援軍を要請したようだが途中で中断したようだな』

『申し訳ありません、相手の戦力が想定以上だった上未だ未知数でしたのですぐに攻撃を仕掛けるのは悪手かと思い独断で援軍の要請は中止させて頂きました』

『現地にいたお主の判断なら仕方ないだろう』



それとは別にアレクは森にいる間ずっと誰かに見られているような気がしていた

ただの勘に過ぎないが、それでもあそこであれ以上不審な行動をすれば危険だと判断し援軍要請を中止するに至った



『ですが心配には及びません。あの大陸に例の物は設置してきたので準備が整い次第いつでもあそこへ行けます』

『そうか、場所を特定されたりはしないだろうな』

『問題ありません。あれはこちら側から発動されるまでそこら辺に転がっている石と見分けがつきませんので気づかれる心配はないでしょう』

『ならいい。では実際に現地にいたお主の見立てではどの程度の準備期間を要すれば勝てると思う』

『そうですね……少なく見積もっても半年、いや一年は練兵をし装備も揃えた方がいいでしょう』

『分かった、ではそのように伝えておこう』



エリザ達が懸命に犯人探しをしている一方で、裏では着々と戦いに臨む為の準備が行われていった



ご拝読いただきありがとうございます!

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隔日投稿で最新話を更新していますのでよろしければ次回もよろしくお願いします!

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