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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
開拓編
179/342

目撃情報

エリザ達がヴァイオレットのいる場所を目指して森を進んでいる一方件のヴァイオレットは開発した調味料を堪能していた



『ん~何度食べても美味しいねぇ。でもこればっかり食べてるとまた飽きてきちゃうだろうから他の味も作らなきゃ!』



ハニーマスタードが思いの外上手く完成し皆にも好評だったヴァイオレットは文字通り味を占め他の調味料の製作に取りかかろうと再び森へ出かけようとする

するとそこへ久しぶりに見る顔が現れる



『やっほーヴァイオレットちゃん』

『うわっ!ビックリした!』



突然木の中から現れたのはエルフの里へと導いてくれた精霊プリローダ

あれ以来姿を見ることがなかったので前触れもなく現れたことにヴァイオレットは思わず大声を上げてしまった



『えっと確かプリローダだよね?久しぶりだね、どうしたの?』

『ちょっとヴァイオレットちゃんに報告したいことがあって来たんだよぉ』

『報告したいこと?』

『うん、実は外から誰かがこっちに向かって来てるみたいなんだぁ』



プリローダはこの森を庭のようなものと称していて、どこにいても全体の情報を把握しているみたいなことを以前話していたのを思い出す



『外からってまさか大陸の外から来たってこと?』

『そうそうここら辺じゃ見ない人間達だったから教えておいてこうかなと思って。あっでも一人は見覚えがあるエルフの女の子だったかな?』

『クラちゃんに見張りお願いしてたんだけどそれを抜けて来たのかな?』



いくらクラーケンといえど不眠不休で見張りを行うのは難しいので不可能ではない

大陸に上陸されたことよりも気になったのはその後の言葉だった



『さっき人間って言ってたよね。どんな人達だった?』

『えーっとね、エルフの子以外には全員で四人いて人間が三人と獣人の子が一人だったかな?そういえばその中の一人はヴァイオレットちゃんと同じ髪色してたかも』



同じ髪色の人物、そして獣人の子と聞いてヴァイオレットの頭にある二人が思い浮かび鼓動が跳ね上がった



『その人達って今はどこにいるの?』

『うーん最近来たばかりで魔物と戦いながら向かってるみたいだからまだ海に近い場所にいるよ』



王都からここまでどの位の距離があるのか分からないが海を渡って来なくていけないのだから相当遠いはずだ

そもそも自分の場所を知っているわけがないのだからわざわざそんな所からこんな場所に来る可能性はない

それでもヴァイオレットは確認せずにはいられなかった



『ちょっとその人達の様子を見に行ってくる。一緒に来てくれない?』

『いいよぉー』



ご拝読いただきありがとうございます!

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隔日投稿で最新話を更新していますのでよろしければ次回もよろしくお願いします!

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