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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
開拓編
177/342

調味料の完成

マスタードなるものの材料を求めてヴァイオレットは大陸中を飛んで回った

シオリから聞かされた情報を元に似た素材を血眼になってかき集め色々と試行錯誤を行った



『よし、ここ一週間位ひたすら探し続けてとりえあずこれだけの材料集められた。あとはこれを上手い具合に混ぜ合わせていけば……』

(それにしてもよくこれだけ集めてきたわね。凄い執念だわ)



まずは森で採れた乾燥している小さな種(何の種かは分からない)を水に漬けて一時間程度放置、その後しっかりと水気をとったら好みの粗さに潰す

そこへ不純物を取り除いた海水から作った塩と森にいた蜂の巣から採集したハチミツ、それとノーム達がこっそりと作っていた酒の製作でたまたまできた果物を使ったお酢を足していきよく混ぜる

出来上がったものを一晩寝かせることで一先ず完成……というのがざっとした工程

比較的簡単ではあるが正確材料や分量はよく分かっていないので中々上手くいかず失敗が続いた

しかもとにかく似ている材料を片っ端から集めたからか中には毒になるようなものも入っていたようで何度か誤って食べて苦しむ

それでもヴァイオレットは諦めることなくトライ&エラーで材料が無くなるまで続けた

そして何十回も試行錯誤を重ねた結果、ヴァイオレットは奇跡的に納得のいくマスタードの完成に至った



『で、できた……!あとはこれをお肉かけてみて食べてみてどんな感じか試してみよう』



あくまで調味料なので肉に合っていなければ話にならない

狩ってきた魔物を焼いていきその肉の上に完成させたマスタードを乗せていく

見た目は王都で食べた時のものにそっくり、問題は味の方だ



『それじゃあ……いただきます!』



思い切ってかぶりつき口の中でしっかりと味わうヴァイオレット

材料集めを手伝い調理の様子をずっと見ていたルージュが感想を尋ねてくる



『どうヴァイオレット?』

『……うーん!美味しい!王都で食べたのとはちょっと味が違うけどお肉と相性いいよこれ!いくらでも食べられちゃいそう!』

(ハチミツとか果実酢を使ってるから甘めでフルーティな感じになったのかもね。どちらかというとハニーマスタードかしら)

『ハニーマスタードって言うんだ。よし、早速皆にも食べてみてもらおう!』



それからヴァイオレットは完成したハニーマスタードを他の者達にも食べさせ高評価をもらうことができたので、ノーム達に酒の製造の傍らお酢を作ってもらい種を生み出す植物はナーガ達に頼み、養蜂はリザードマン達に任せメモしておいた材料の量産をすることにした



ご拝読いただきありがとうございます!

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隔日投稿で最新話を更新していますのでよろしければ次回もよろしくお願いします!

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