表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
開拓編
164/342

各地帯の視察

森林地帯の作業進捗を確認し終えるとヴァイオレットはルージュと共に次に火山地帯へとやって来た

目的地に到着するとそこにはサラマンダラ族の族長が待ち構えていた



『お待ちしていましたヴァイオレット様』

『えーっと確かマダラだったよね、そういうのいいよ。わざわざ作業の手止めてまで挨拶しなくていいから。それより早速案内してくれるかな?』

『畏まりました』



ヴァイオレット達は今火山地帯の中でも火山が最も活発な場所にいて気温は森林地帯とは比べ物にならない

ここで生活している種族の者達は問題ないようだがヴァイオレット達は既に汗だくだった

マダラに案内され火山の麓にある洞穴から中へと進んでいくと、そこではマダラの部下達がツルハシで洞窟を掘り進めていた

火山地帯では列車や線路、その他装備に使う鉱石の採掘作業をやってもらっている

マダラ達は鉱石には全く興味が無かったようでこれまで放置されていた鉱石が潤沢に眠っている



『採掘の方は問題なさそうだね。トロッコの方はどう?』

『はい、問題ありません。お陰で作業が捗っています』



ノットに頼みノーム族の人達を派遣してもらい、列車を作る前段階として作ってもらったトロッコ

人力ではあるが普通に担いで歩くより作業効率は格段に良くなったようだ



『では次の場所に案内しますね』

『うんお願い』



採掘進捗を確認できたヴァイオレット達は次に火山から離れた場所にやって来た

ここは火山地帯のちょうど真ん中辺りに位置しており至る所から湯気が立っていた



『おー!温泉だー!』

『どうぞ入って確かめてみて下さい』



マダラから聞いた話ではこの辺りは様々な場所から天然の温泉が湧き出ているらしい

先程まで火山の中にいて汗だくになってしまっていたヴァイオレットは即座に着ていた服を脱いで湯へと飛び込んだ



『き~もち~♪』

『ほんとだねぃ。ちょっと熱めだけどいいお湯だ~。体の疲れが溶けていくよ~』

『ここは入ると体の疲れをとってくれる湯です。他にも傷の治りを早めてくれる湯や精神を癒してくれる香りを放つ湯などがあります』

『いいねぇ~家にも欲しいなぁ』



どうやら場所によって効能が異なる湯が湧き出ているようだ

今後このお湯を火山地帯の比較的気温が落ち着いている場所でも入れるよう地中に水道管を引き、そこで温泉街なんて出来たらいいなと考えている

温泉に入りサッパリしたヴァイオレット達は次の場所へ向かうことにした



『今日はありがとね。あんまり多くは持ってこれなかったけど良かったら皆で食べてね』

『おぉ!ありがとうございます!』



マダラに渡したのは森林地帯で採れた果物

マダラが森林地帯に連れて来られた時に料理を出したのだがどうやら果物が一番気に入ったらしい

火山地帯は果物が育つ環境に適していないせいで今まで食べる機会がなかったそうだ

ささやかな土産を渡し、ヴァイオレット達は火山地帯をあとにした



ご拝読いただきありがとうございます!

ブクマ、評価感想等々頂けると励みになります

隔日投稿で最新話を更新していますのでよろしければ次回もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ