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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
開拓編
158/342

対話

ガルディアス達が連れてきた各地帯を縄張りにしていた三人の族長達を一先ず町の中へと通し、ヴァイオレットは先程言っていた件について問いただした



『あの人達が私の仲間になるみたいなことさっき言ってたけどどういうこと?』

『そのままの意味だ。ヴァイオレット殿に服従するよう我等が説得したんだ』

『服従って……無理矢理従わせたわけじゃないんだよね?なんか怯えているように見えたけど』

『……ちょっと舐めた態度をしてたから分からせてはやったが別に大したことはしてないぞ』



これは絶対力にものを言わせて無理矢理連れてきたな……彼らにはあとで謝っておくことにしよう

ガルディアスとはやり方は違うもののエイス、ジャニアスも同じ理由でヴァイオレットの元にあの族長達を連れてきたらしい

父親の二フリートに似てこの竜達もなんの相談もなく勝手な事をするのはやめてほしいものだ



『まぁお説教はあとでするとして……私はとりあえずあの三人から話を聞いてくるから。大人しくしててよね』

『お、お説教!?ちょっと待ってくれヴァイオレット殿、我等はお主の為に……』



焦るガルディアス達を無視しヴァイオレットは連れて来られた族長達が休んでいる場所へと向かった

客人が来た時用の家に行くと三人の族長は仲間達にもてなされていたが、ヴァイオレットの顔を見るなり顔を青ざめさせた

初対面のはずなのにこの怯えよう……ガルディアス達が何かを吹き込んだに違いない



『えーっと私はここの長を務めているヴァイオレットだよ』

『ミゲルナオルゴ、ギグオール』

『そっか、やっぱりガルディアス達から名前は聞いてるんだね……ってあれ?言葉が分かる?』



今まで理解することができなかった言語のはずなのにいつの間にか理解できるようになっていた

最近は周りの仲間達も人間の言語で話していてそっちの方は全く理解できないはずなのに……そう思っているとシルフが姿を現した



『それは私のお陰よヴァイオレット』

『シルフ。どういうこと?』

『これも精霊契約の恩恵みたいなものね。他言語を翻訳して理解できるようになるの。逆にこちらの言葉も相手に分かるよう翻訳されるわ』

『へーそんな事もできたんだ』



これは非常に有難い。毎回話す度にガリアなどを呼ぶのは面倒だったのでこれからはその手間が省けるというものだ



『ごめん話が逸れたね。うちの仲間がごめんね、私は無理矢理あなた達を仲間にしようとは思ってないから望まないならすぐに帰すよう言うから』

『いや、あれだけ強大な竜を従えているあなた様の仲間に加われるのなら本懐。是非我等を仲間に入れて頂きたい』

『右に同じく。強い者に従うのが道理』



三人目も同じ考えなのか無言で頷いている

脅されてそう言っているようには見えないし全員本心で言っている様に思える

だがここで簡単に返事はできない。なんせ仲間にするということは大陸を統治するのと同義なのだから



『少し考えさせてくれないかな?明日には返事するよ』

『分かりました』



ご拝読いただきありがとうございます!

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隔日投稿で最新話を更新していますのでよろしければ次回もよろしくお願いします!

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