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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
開拓編
157/342

各地帯の族長達

ヴァイオレットの元に新たに三体の竜が仲間に加わり早数週間が経過した

現在この森林地帯一帯は完全にヴァイオレット達の領域権となっていた



『あれ?あんな子達いたっけ?ほらあの耳が長いの』

『あぁあれはラパン族ですな。最近我等の傘下に入った者達です』

『なんかどんどん規模が大きくなってくなぁ……』



いつの間にかヴァイオレットの知らないところで見覚えの種族がどんどん仲間に加わっていったり新たな拠点作りが行われていたりと規模拡大が著しい

だが規模が拡大されて良い事ばかりではなく悪い事もあった



『テメェ何しやがる!』

『あぁ!?そっちが先に仕掛けてきたんだろうが!』

『ちょっとちょっと!喧嘩はダメだよ!』



今まで交流が浅かった多種多様な種族が共に生活をし始めたらそりゃあ争いの一つや二つは起きる

言語が通じない者もいる為それが余計拍車をかけている



『おらおら!何やってやがんだお前等!』

『あっアレスだ。というか何あの格好』

『アレスさん含め鬼人族の彼等には周辺の警備を任せているんです』



どうやらガリアが任命してアレス達が警邏隊としてパトロールをしてくれているみたいだ

彼等なら実力的にも見た目的にも適任だろう

喧嘩の仲裁にアレスが止めに入った事で大事にはならずに済んだ

まだまだ発展途中、これからも問題は色々起こるかもしれないがまぁなんとかなるだろう



『けどこれだけ規模が拡大していくとそのうち他の領域に足を踏み入れちゃいそうだねぇ』

『ハッハッハ、そうなりましたらヴァイオレット様はこの大陸の覇者ということになりますな』



冗談混じりにそんな話をしていると上空からガルディアス達がこちらに向かってくるのが見えた



『あっガルディアス達だ。ん?誰か背中に乗ってる?』



ガルディアスの背中にポツンと小さな姿が見えた

各々一度自分の住処に帰るとは伝えられていたが客人を連れてくると思わなかった



『ヴァイオレット殿、今戻った』

『おかえり、それより背中に乗せてたのは?』

『こやつは火山地帯を取り纏めていたサラマンダラ族の長だ』

『火山地帯の?』



一体何故火山地帯にいる族長を連れてきたのか。心做しか怯えているようにも見える

ガルディアスの行動に首を傾げているとエイス、ジャニアスの背中にも誰かが乗っているのが目に入った



『そっちも誰か連れてきたの?』

『えぇ、私が連れてきたのは寒冷地帯を取り纏めているイエティ族の長よ』

『同じくこちらは砂漠地帯を取り纏めるミノタウロス族の族長です』



それぞれが連れてきたこの大陸各地帯に住む族長を紹介されたヴァイオレットだが、突然連れてこられても全く状況が読めなかった



『どうしてこの人達を私に会わせようと思ったの?』



ヴァイオレットの問いに答えたのは三体の竜ではなく背中に乗っていた族長達。背中から降りてヴァイオレットの元にやって来ると各々が膝をついて頭を下げてきた



『えっと……これはどういう事?』

『こやつらはヴァイオレット殿の下につくと言っているのだ』

『えっ?下につくって……だってこの人達各地帯を取り纏めるって。つまりリーダーみたいな人達なんでしょ?』

『そうよ、でも上に立つのは一人で十分でしょ?』

『んー……ということはつまり』

『今あなたがこの大陸の主ということになったのです』

『……えーー!!!』



ご拝読いただきありがとうございます!

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隔日投稿で最新話を更新していますのでよろしければ次回もよろしくお願いします!

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