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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
開拓編
156/342

出立

『これで準備よし……』



ヴァイオレットを探す為にエルフ協力の元王都を出る事を決めたエリザは王都を出る前に父親を説得したり学校の休学届けを出したりと色々準備を行い、今日ようやく王都を発つ日がやってきた



『王女様、いつでも出発できます』

『ありがとうございます。私が色々準備をしていた期間ユリウスから何かされたりはしませんでしたか?』

『はい、あれ以降そこまで酷い事はされていません』



ユリウスからエルフを貸してもらいたいことを伝えるとユリウスは意外にもあっさりと承諾してくれた

先の件でエルフが使い物にならないとユリウスの中で見切りをつけられたのかもしれないが、それはエルフにとっては良い事だったのかもしれない



『あっ、すみません。一つ言い忘れていたことがありました。私が王都を出る条件としてお父様から従者をつけるように言われまして何人か同行させることになったのですがよろしいでしょうか?』

『私に権限はないので勿論問題はありませんが……』



流石に王女と奴隷のエルフだけで旅をさせるというのは許可が下りなかった

しかし大人数での行動はエリザは極力控えたかった為、結果数人の付き人をつけることで落ち着いた

そしてその人選はエリザ本人に任せられ、この三人が付き人として選ばれた



『ミーシャさん、シェリアさん、アレク』

『初めましてシェリアです』

『あ、あのシェ、シェリアといいます。よ、よろしくお願いします』

『アレクです。エリザ様から話は伺っています。どうぞよろしくお願いします』



エリザはヴァイオレットと親交があった者がいいと判断しミーシャとシェリアに声をかけた

この二人も突然あんな事になってしまって混乱していたようだが、やはりヴァイオレットの事は気になっていたようなので今回の事を話したらついてくるということで連れて行くことにした

アレクを選んだのは言うまでもなくエリザが信頼を置いている人物だからだ



『そういえばまだあなたのお名前を聞いていませんでしたね』

『あ、私はミリアーナと言います。皆様よ、よろしくお願いします』

『よろしくお願いしますミリアーナ。旅の間私のことはエルザとお呼び下さい』

『分かりましたエルザ様』

『その様付けも必要ありませんよ』

『わ、分かりました。ではまず今日中に隣町まで行こうと思います』

『はい、では行きましょうか』



食料等の荷物を積んでいる為普段使うような座り心地の良い馬車を使うことは出来ない

その事を気にせず馬車に座ってエリザ達がお尻を痛めるのはそれから数時間後の出来事であった



ご拝読いただきありがとうございます!

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隔日投稿で最新話を更新していますのでよろしければ次回もよろしくお願いします!

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