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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
開拓編
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予想外な訪問者

エリザがヴァイオレットの元へ向かおうとしている一方。当の本人は契約した精霊シルフの力を使って練習に励んでいた



『すぅ……はぁ……ハッ!』



今ヴァイオレットが行っているのは魔法の練習。今までは魔法を使うにはイメージを明確なものにする為に魔法の名を声に出さないと使えなかったが、シルフと契約したことで唱える必要なく魔法が使えるようになっていた



『おー、なんか凄い威力が上がってる気がする。無詠唱なんてちゃんと出来るか不安だったけど魔力も減った感じが全然しないよ』

『精霊と契約することで魔力の制御は勿論、魔法を使う際の魔力のコストカットができるしいちいち魔法名を唱えなくても扱うことができるようになるの。どう?お得でしょ?』

『それってどういう原理なの?』

『その質問はどうやったら息をできるの?って聞かれてるのと一緒ね。精霊として生まれた時から自然とできていることだから説明のしようがないわ』



仕組みはよく分かってないみたいだが悩みの種が無くなっただけでなく更に強くなったということは事実だ



『ありがとうシルフ。あなたと契約できて良かったよ』

『ふふん、もっと褒めてもいいのよ』

『よし、じゃあこの調子で魔物でも狩ってこようかな。行こっルージュ』



人が増え町が発展したことはいいことだが、最近町の長としてチヤホヤされすぎて少し羽を伸ばしたい気分だったヴァイオレットはルージュと共に森へ狩りに出ようとしていた

しかしそこへ二フリートがやってくる



『主よここにおったのか』

『二フリート、どうしたの?』



ウキウキで出かけようとしていたところを止められてやや不機嫌になるヴァイオレット。二フリートはそんな事気にする素振りもなく用件を話し始めた



『主よ実はな、言い忘れていたのだがもうすぐ我が呼んだ相手が来るんだ』

『お客さん?』

『ほら、噂をしていたらやって来たぞ』



そう言いながら指差す二フリートの先を見ていると暫くして空から三つの物体がこちらに接近してきているのが確認できた



『この光景前にも見た記憶があるような……』



過去の記憶を掘り起こしているうちに三つの物体は既にすぐ目の前までやって来ていた。その姿は自分のすぐ隣に二フリートと全く同じ姿をしている……そう、ヴァイオレットの前に現れたのは三体の竜だった

あまりに予想外な訪問者にヴァイオレットは驚きを隠せず思わず臨戦の構えを見せた



『な、なに君達!』

『落ち着け主よ、この者等を呼んだのは我だと言ったろう。この者達は我の子にあたる竜達だ』

『……親子!?』


ご拝読いただきありがとうございます!

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隔日投稿で最新話を更新していますのでよろしければ次回もよろしくお願いします!

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