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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
開拓編
143/342

発展

魔力を制御する為に精霊との契約を果たしたヴァイオレットは翌日になってからエルフの集落を出た

そしてここまで案内をしてくれたプリローダにも感謝を述べた



『ありがとう。お陰で精霊と契約することができたよ』

『また遊びに来てねー』

『エルフの人達もありがとう。また来てもいいかな?』

『同じ精霊と契約している君なら歓迎するよ。またいつでも来てくれ。それと不躾で申し訳ないが一つ頼み事を受けてくれないだろうか?』

『いいよ、なに?』

『実は数年前から仲間のエルフが行方不明になっていてな……そのエルフは私達と違い外の世界との交流を望んでこの集落を出ていったんだ。といっても数年に一度帰ってきては近況報告等をしに来てたんだがな。しかしここ最近全く音沙汰がなくてな……夢中になって来るのを忘れているのとかならいいんだが何かあったのではと思うと……な。どこにいるかも分からない相手を探せなんて虫のいいことは言わない、もし何かエルフに関する情報を手に入れたら教えてくれないか』

『そうなんだ……分かった。何か分かったらまた来るね』



エルフと約束を交わした後、ヴァイオレットはルージュと共に村を目指し帰路についた

来る時散々迷っていた道だが、村までは一日位で行ける距離だったようで次の日の朝には村に帰ってくることができた



『やっと見えてきたー。あそこが私達の村……のはずなんだけど……なにこれ!』



久しぶりにヴァイオレットが見た村は以前の面影は全く残っていなかった

外壁が全て石で出来ていて前の倍近い高さがある

門に至っては鉄製なのか凄く頑丈そうだ。一週間以上村を留守にしていたことで村はとんでもない発展を遂げていた



『おぉヴァイオレット様、お戻りになられたのですね』

『うんただいま。そんな事よりこれ凄いね……ちょっと見ない間にこんなになっちゃって驚いたよ』

『皆の頑張りで良い町になりました。さっ、どうぞ中へ』



中に案内されると中も随分と雰囲気が変わっていた

ヴァイオレットが作った簡易的な家から本格的なレンガ調の家に。更に魚を育てる為の生簀や畑なんかも出来ていて初めてここに来た頃とは比べ物にならない程発展していた



『凄いね。全員分の家を建てるのは大変だったでしょ』

『ノーム族の方達からレンガの作り方から家の建て方など色々教えてもらったことで作業が効率化されてどうにか昨日完成させることができました』

『そうだったんだ。お疲れ様』

『ヴァイオレット様のご自宅も新しくさせていただいたのでどうぞこちらへ』

『えっ本当?なんだか悪いなぁ』



ここを出てってからというものまともに休めたのはエルフの集落での一夜のみ。色々あって少し疲れていたヴァイオレットはその家を有難く使わせてもらうことにした



ご拝読いただきありがとうございます!

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隔日投稿していますのでよろしければ次回もよろしくお願いします!

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