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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
開拓編
138/342

二つの人格

『試練?を受けるのはいいんだけど具体的に何をするの?』

『あなた、二つの人格があるでしょ』

『二つの人格?どういうこと?』

『あら、まさか自覚していないの?じゃあよく自分じゃない誰かの夢を見たりしない?』



精霊の言葉にヴァイオレットはドキッとした

寝ている時によく見る夢、精霊にその事を言われるとは思いもよらなかった



『どうしてその事を知ってるの?』

『私達精霊には魔力の核、あなた達の言い方に直すと魂かしらね。それが見えるの。普通肉体に対して魂は一つなんだけどあなたの中には魂が二つあるのよ』

『私の中に……他の人の魂があるってこと?』



精霊が言うには私の身体に魂が二つあるから今の膨大な魔力を保有することができているらしい

今まではもう一つの人格が眠っているお陰で一人でも魔力をコントロールすることが出来ていた。だがもう一つの人格が少しずつ目覚めようとしているので近いうちに魔力の制御が抑えられなくなるだろう……という二フリートから言われた事と同じ内容を告げられた



『私の中にもう一つの人格?っていうのがあるのは分かったけど……それとこれからする試練と何か関係があるの?』

『これからそのもう一つの人格を強制的に目覚めさせるわ』

『起きちゃったら魔力が制御出来なくなるんじゃ?』

『少しの間だけなら問題ないわ。あなたは時間内にその子を消滅させてもいいし対話してもいい。結果的に二つの魔力の核を一つにすることができればなんでもいいわ』



夢に見た女の子、シオリを目覚めさせ自分の魂と融合させる

果たしてそんな事ができるのだろうか



『もし失敗したら……?』

『主人格が入れ替わるか核同士がぶつかり合ってどちらも消えちゃうか。まぁどっちみちタダじゃ済まないかもね』

『えぇ……あなたが私ともう一つの核を制御することはできないの?』

『無理ね、右と左を同時に見なさいって言われてもできないでしょ』



精霊との契約も一人につき一体という制約があるらしいので複数体と契約することはできない

かなりのリスクがあることは理解した。できるだけリスクは避けたいが放っておくこともできない問題なのでこの試練を受ける他ない



『これからあなたを眠らせて夢の中にいるもう一つの人格に会わせるわ。準備はいい?』

『ちょっと待って。ふぅ……いつでもいいよ』

『それじゃあ健闘を祈るわ』



精霊の言葉を最後にヴァイオレットの意識が途切れる

そして次に目を覚ました時には夢でよく見ているあの光景が広がっており、二フリートと戦って見た時の続きから始まった



ご拝読いただきありがとうございます!

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