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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
開拓編
137/342

精霊との契約

プリローダは言った。魔力を制御するにはエルフではなく自分達精霊の力が必要だと

ヴァイオレットが二フリートから聞いた話とは大分違っていた



『精霊と契約?それで魔力の制御が出来るようになるの?』

『そうだよー。私達精霊は魔力の塊、息をするのと同じように魔力を操ることができるのー。それは他の人の魔力を操る時も同じで契約すれば私達が乱れている魔力を制御してあげることができるんだー』

『そうだったんだ。じゃあプリローダが私と契約してくれるの?』

『私は無理だよー。森の管理をしなくちゃいけないしー。それに契約者と精霊の相性って大事でピッタリとハマる相手じゃないとダメなんだよー。そんな禍々しい魔力は僕の好みではないなー』



プリローダの言う相性というのは魔力とのことらしい

契約自体はどの精霊ともできるらしいが魔力を制御するには自分の魔力と波長が合う精霊と契約することが重要なようだ



『どこに行けば他の精霊と契約することが出来るの?』

『えーどこにあると思うー?』

『そういうのいいから早く教えろ。僕はヴァイオレットみたいに気は長くないよ』

『んもー冗談が通じないんだからー。こっちだよー』



プリローダに案内されエルフの集落を進んでいくとやがて中央に聳え立つ大きな樹の前へとやってきた

周りの樹と比較しても数倍の大きさをしていてこの樹からとてつもない力を感じた



『大きい樹だねぇ』

『ここが精霊が生まれてくる場所。私達の間では精霊樹って呼んでるんだー』

『私達エルフはこの樹を守る為に精霊と契約し集落を作って常に警戒にあたっているんだ』



エルフはこの精霊樹の守り手として長い間ここを隠し続けていたらしい



『ほらっあそこに中に入る穴があるでしょー。あそこからは一人で行ってー。精霊があなたのことを気に入ったら近づいてきてくれるよー』

『分かった、行ってくるね』



今更疑うつもりはないが、用心をするに越したことはないのでヴァイオレットは慎重に精霊樹の中へと足を踏み入れた

真っ暗で何も見えない状態の中を手探りで進んでいく。すると無数の光がこちらに近づいてきた

一度近寄ってきただけですぐどこかへ行ってしまう者や暫くヴァイオレットの周りをくるくる回って考えてからどこかへ消えてしまう者、すぐに相性の良い精霊が見つかると思ったが思いの外見つからず時間を要した

いつまで経っても精霊と契約ができず暇を持て余しているとまた新たな光が近寄って来た。その精霊はこれまでとは違いヴァイオレットに話しかけてきた



『またとてつもない魔力の持ち主が現れたわね』

『初めて喋りかけてくれる子がきた。あなたは私と契約してくれる?』

『うーん、契約してあげてもいいけど……条件があるわ』

『条件?』

『あなたには試練を受けてもらうわ。それを突破できたら契約してあげる』



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― 新着の感想 ―
[良い点] 契約の試練ですね。果たしてどうなるのか気になります!
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