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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
開拓編
136/342

精霊

ヴァイオレット達をここまで案内してくれた声の主はプリローダというらしい

見た目はノーム族よりも更に小さく背中に羽を生やしている

パッと見普通の子のように思えるが見ていると不思議な感じがしてくる

彼女が現れた瞬間今にも攻撃してきそうだったエルフが膝をついて頭を下げる程の存在、見た目とは裏腹にかなり上の立場の人物なようだ



『僕にもようやく声が聞こえたよ。アレが僕達をここまで案内してたんだ』

『姿を見せてくれるなら最初から見せてくれればよかったのに』

『それじゃあ面白くないでしょ?それに本当は教えるつもりなかったんだよ。初日からあなた達の事見てて自力で辿り着ける感じがしなくてサービスしてあげたんだから寧ろ感謝してほしいな』



いい人かと思ったが中々癖のある性格をしているようだ

ヴァイオレット達が話していると事情を知らないエルフがプリローダに問いかけてきた



『プリローダ様、この者達は一体……』

『私が招いたお客さんだよー。だからそんな物騒な物はしまってよー』

『ハ、ハッ。申し訳ありません』



一時はどうなるかと思ったがプリローダのお陰でヴァイオレット達はエルフの集落に入ることができた

プリローダが招いた相手だと知るとエルフは先程までと打って変わって友好的な態度で迎えてくれた



『先程はプリローダ様のお客人と知らず無礼な真似をして申し訳なかった』

『全然気にしてないよ。それよりプリローダ様だっけ?あの人はエルフとは違うようだけどなんなの?』

『プリローダ様はこの森一帯を管理している大精霊様だ』

『精霊……?』



精霊とは人の形を成している魔力のみで構成された霊的存在。下位、中位、上位と階級がありプリローダは一番上の上位精霊にあたる

プリローダは森を脅かすような存在がいた場合、それを排除する為に存在しているらしい

森を脅かす存在というのならこの前の二フリートの一件とか正にそれに当てはまるかと思うのだがプリローダ的にあれは問題なかったということなのだろうか



『私のことは置いといて。ヴァイオレットちゃんは自分の魔力を制御する為にここに来たんだよね?』

『そうだけど……私いつその事話したっけ?』

『この森は私にとって庭のようなものだからねー。この森にいる限りどこにいても話も筒抜けなんだよー』

『そうなんだ、なら話は早いね。エルフの人達に魔力を制御できる方法を教えてほしいんだけど』

『それは我等では解決できない』

『え?じゃあどうすればいいの?』

『そこは私達精霊の出番だよー。魔力の制御する方法、それは精霊と契約すればいいんだよー』



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